「整える」と「調える」の違いとは?意味から使い分けまで解説

違いのギモン

「ととのえる」という単語には「整える」と「調える」の2つの漢字があります。

日常生活でよく使う言葉ですが、どのように使い分ければいいかわかりますか?

今回は「整える」と「調える」の違いについて解説します。

結論:キッチリ「ととのえる」のか、程よく「ととのえる」のかで使い分ける

「整える」はキチンとそろえることです。

「調える」は程よくまとめあげることです。

「整える」についてもっと詳しく!

「整える」の意味は、乱れが無いようにそろえること。形をきちんとすることです。

部屋を乱れが無いようにするときは整理整頓という言葉が合いますね。髪の形をきちんとする時には整髪という言葉があります。

人や物がきれいに並んでいるようなイメージですね。

整列などの単語からもイメージしやすいです。

「整える」の使い方の例

  • 本棚を整える
  • 列を整える

「調える」についてもっと詳しく!

「調える」の意味は大きく分けて3つあります。

  • 必要なものを用意すること
  • ほどよい加減にすること
  • 相談事や交渉を成立させること

何かを前もって用意するときは「調える」を使います。また、味や音を調節することや交渉を成立させるという意味もあります。

「いい具合にまとめる」というイメージを持っていればいいでしょう。

味をいい具合にまとめる。商談をいい具合にまとめる。などのように言い換えることができます。

「調える」の使い方の例

  • 必需品を調える
  • 音を調える

使い分けの実例

例えば「道具をととのえる」と言うときに「整理整頓する」という意味で言いたければ「整える」の漢字を当てます。また「道具を用意する」の意味で言いたければ「調える」と書きます。

まとめ

以上、この記事では「整える」と「調える」の違いについて解説しました。

  • 整える:乱れが無いようにキチンとそろえること。
  • 調える:用意すること。良い加減にすること。

「調整」という熟語があるように、2つの意味は似ているように見えますが実はしっかり違いがあるのです。

きちんと使い分けていきましょう!