「そうは問屋が卸さない」の意味とは?英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「そうは問屋が卸さない(そうはとんやがおろさない)」です。

言葉の意味・例文・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「そうは問屋が卸さない」をざっくり言うと……

読み方そうは問屋が卸さない(そうはとんやがおろさない)
意味そう簡単には相手の望みに応じられない
由来いくら客の言い値で売れと言われても、問屋はそんな安値で卸売しないということ
類義語「花発いて風雨多し」「月に叢雲、花に風」など
英語訳That’s expecting too much.(君の思うようにはならぬ。)

「そうは問屋が卸さない」の意味をスッキリ理解!

そうは問屋が卸さない(そうはとんやがおろさない):そう簡単には相手の望みに応じられないということ

「そうは問屋が卸さない」の意味を詳しく

「そうは問屋が卸さない」は、そう簡単には相手の望みに応じられないという意味です。そう(然う)は副詞で、「そのように」という意味です。また問屋とは、「商品を買い入れ、小売店に卸売りする業者」のことです。

また、「世の中はそれほど自分の思い通りにはならない」という意味で使うこともあります。「そうは問屋が許さない」は誤りです。

「そうは問屋が卸さない」の例文

  1. 彼女はいつも調子のいいことを言ってごまかそうとするけど、今回はそうは問屋が卸さない
  2. 自分だけいい思いをしようとしていることは、わかっているよ。しかし、見過ごすなんてそうは問屋が卸さないということだ。

「そうは問屋が卸さない」の由来

「そうは問屋が卸さない」は、「いくら客の言い値で売れと言われても、問屋はそんな安値で卸売しない」というのが語源です。「そうは問屋が卸さぬ」とも言います。

「そうは問屋が卸さない」の類義語

「そうは問屋が卸さない」には、以下のような類義語があります。

  • 花発(ひら)いて風雨(ふうう)多し:物事には邪魔がつきもので、世の中は思うようにならないということ
  • 月に叢雲(むらくも)、花に風:良いことには邪魔が入りやすく、長続きしないものだということ

「そうは問屋が卸さない」の英語訳

「そうは問屋が卸さない」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • You can’t catch old birds with chaff.
    (年取った鳥はもみ殻では捕らえられない。)
  • That’s expecting too much.
    (君の思うようにはならぬ。)
  • You won’t get away with that.
    (それではうまく行かぬ。)

まとめ

以上、この記事では「そうは問屋が卸さない」について解説しました。

読み方そうは問屋が卸さない(そうはとんやがおろさない)
意味そう簡単には相手の望みに応じられない
由来いくら客の言い値で売れと言われても、問屋はそんな安値で卸売しないということ
類義語「花発いて風雨多し」「月に叢雲、花に風」など
英語訳That’s expecting too much.(君の思うようにはならぬ。)

「そうは問屋が卸さない」には、このような意味や使い方があります。物事は、そう簡単に思い通りにはならないということですね。