「となります」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、敬語の「となります」です。

「となります」の意味・使い方・誤用・言い換え表現・英語訳についてわかりやすく解説します。

「となります」とは?

となります:【丁寧語】「~となる」の敬語表現

「となります」の意味を詳しく


「となります」は、「変化や変更があったときの結果」を意味する「~となる」に 丁寧語の「ます」が付いた敬語表現です。日常会話だけでなく、ビジネスシーンなどでも使用することができます。

たとえば、「面談の日程が変更となります」のように、変化や変更があった状況で使用されます。

「となります」の使い方

  1. 前回のプレゼン資料が、一部変更となります。
  2. 本日は台風のため、臨時休業となります。
  3. 先日のお言葉が大変励みとなりました。
①の例文は、何かが変化した結果を表しており、最も一般的な使い方です。「前回のプレゼン資料が、一部変更という結果になりました。」ということを表しています。

②は、通常は営業している日が台風の影響で急遽休みに変更となった例文です。例文は客に対するセリフですが、同様に目上の人に対して使っても問題ありません。

③は、変化の結果を表していないため、少し特殊な使い方です。「励みとなります」「喜びとなります」など、相手の言葉や行動が結果として自分の気持ちに作用した際に、こうした表現が用いられます。

「となります」の間違った使い方

「となります」には以下のような間違った使い方もあります。

  1. 変化を伴わない場合
  2. 二重敬語「となりますでしょうか」

それぞれの誤用について詳しく見ていきましょう。

誤用①:変化を伴わない場合

誤用例
  • 喫煙所はこちらとなります。 → (正)喫煙所はこちらです。
  • 100円のお返しになります。 → (正)100円のお返しです。

「となります」は、一般的に「変化の結果」を表す敬語です。そのため、「喫煙所はこちらとなります」のように、変化とは関係ない事象に使用することは誤用です。「喫煙所はこちらです」もしくは「喫煙所はこちらでございます」が正しい表現です。

また、よくある誤用の例として、「右手に見える建物が宿舎となります」などもあります。こちらも「右手に見える建物が宿舎でございます」が正しい表現です。

誤用②:二重敬語「となりますでしょうか」

誤用例
  • 何曜日の到着となりますでしょうか。 → (正)何曜日の到着でしょうか。
「となります」を使用した言い回しとして、「となりますでしょうか」がありますが、こちらは二重敬語となるため誤用です。

「何曜日の到着でしょうか」「何曜日の到着ですか」などが正しい言い回しです。

「となります」の敬語の言い換え表現

「となります」を敬語で言い換えたい時には、以下のような言葉を使うことができます。

  • になります
  • に至ります
  • に変わります
  • です
  • とします
  • 相成ります(あいなります)
それぞれの敬語の意味について詳しく見ていきましょう。

「になります」

「になります」は、「となります」と同様に「変化の結果」を意味する敬語表現です。「になります」は、「となります」よりも柔らかく形式ばらない印象を与えることが出来ます。

例文
  1. 息子が今年で、4歳になります。
  2. この曲で今回のコンサートは最後になります。

「に至ります」

「に至ります」は「~になる」「~至る」の謙譲語です。「となります」と「に至ります」には以下のような違いがあります。

  • 「となります」(丁寧語):変更や変化の結果を表す
  • 「に至ります」(謙譲語):変化の道筋を表す
「となります」と「に至ります」はどちらも変化を表す言葉ですが、「に至ります」は単純に変化を表すだけでなく「その変化に至った道筋」というニュアンスを含みます。
例文
  1. 前回の失敗から学びを得て、今に至ります。
  2. 話し合いが難航し、会議が深夜にまで至っています。

「に変わります」

「に変わります」は、「に変更する」「になる」の丁寧表現です。「となります」と「に変わります」には以下のような違いがあります。

  • 「となります」:変更や変化の結果を表す
  • 「に変わります」:変更や変化のみ表す
どちらも、「変化を表す」という点は共通していますが、「となります」は「計画案の改善の結果、工事は一時中止となります」のように変化の結果まで表します。

一方で、「に変わります」は以下の例文のように変化や変更に対してのみ使用することができます。

例文
  1. 本日の閉店時間は、16時に変わります。
  2. 雨天の場合、イベントは開催場所は屋内に変わります。

「です」

「です」は「~だ」「~である」の丁寧語です。となります」に比べて簡潔な表現です。「になります」の置き換えとしても使います。

例文
  1. 今日の体育祭は中止です。
  2. 留学先はイタリアに変更です。

「とします」

「とします」は「とする」の丁寧語であり、「となります」よりも「~と判断した」「~と仮定して」のようなニュアンスを含みます。

例文
  1. 感染防止のため、今回のセミナーは中止とします。
  2. 経営改善のために、彼を社長とします。

「相成ります」

「相成ります」は「相成る」の丁寧語です。「相成る」は「なる」の格式ばった表現です。

例文
  1. 紆余曲折あり、彼女と結婚することに相成りました。

「となります」の英語訳

「おかげさまで」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • it will be
    (~となります、~になるだろう)
  • can be
    (~となります、~となりうる)
  • become
    (~となります)
すべての英語訳、「~になる」という意味が共通しています。

「となります」のまとめ

以上、この記事では「となります」について解説しました。

読み方となります
意味【丁寧語】「~となる」の敬語表現
使い方変更や変化を表す場合
誤用「となりますでしょうか」など
言い換え表現とします、に至ります、ですなど
英語訳 “it will be” (~となります、~になるだろう)

「となります」は日常会話だけでなく、ビジネスシーンなどでもよく使用します。誤用や言い換え表現をしっかり確認しておきましょう。