「地方税」と「住民税」の違いとは?それとも同じもの?計算方法まで解説

違いのギモン

税金は、私たちが生きていく上で必ず支払うことになるものです。税金には多くの種類がありますが、その中には「地方税」と「住民税」というものがあります。税金と聞くと、なんだか難しそうな印象がありますよね。ですから、この2つの税金の違いがよくわからない方は多いのではないでしょうか。

この記事では、「地方税」と「住民税」の違いについて解説します。

結論:「住民税」は「地方税」の一種

「住民税」は「地方税」の一種です。

「地方税」という大きな枠の中に、「住民税」が含まれているイメージを持ちましょう。

「地方税」は地方自治体に支払う税金の総称であり、「住民税」はその地域に住んでいる住民に課される税金で、地方自治体を運営していくのに使われます。

「地方税」をもっと詳しく


まず、すべての税金は大きく2つの種類に分けることができます。国に対して支払う「国税」と、自分の住んでいる地方自治体に対して支払う「地方税」です。

「地方税」はその名の通り、自分が現在住んでいる地域の自治体に対して支払う、すべての税金の総称のことです。

「国税」には稼いだお金に対して課される所得税や、お店で品物を買った時に発生する消費税などがあり、「地方税」には自分の自動車に発生する自動車税や、タバコに発生するタバコ税などがあります。

そして、「住民税」は地方自治体に対して支払う税金ですから、「地方税」の一種ということができます。

「住民税」をもっと詳しく


「住民税」は、「地方税」の一種です。これはその場所に住んでいる住民に対して貸される税金で、地域社会の運営にかかる費用をそこの住民に負担してもらおう、という狙いがあります。住民から税金を払ってもらう代わりに、自治体は住民にいろいろなサービスを提供するというわけですね。

住民税はさらに2つに分けられます。都道府県に払う「都道府県税」と、市町村に支払う「市町村税」です。また、住民税が課されるのは個人だけではありません。

その地域にある会社などの法人も、その地域のサービスを受けていると見なされますから、住民個人に発生する「個人住民税」と、法人に発生する「法人住民税」があります。

 

では具体的に、住民税の金額はどのように決められるのでしょうか。実は住民税は、稼いだお金によって決定される「所得割」という金額に、所得に関係なく、自治体ごとに均等に決められている「均等割」の金額を足した額になります。

住民税 = 所得割(変数) + 均等割(定数)

この計算式を見ると、住民税はなんだか高額なものだと感じられますよね。しかし、所得のない専業主婦や学生は、所得割の方の金額が免除されることもあります。

自治体の税制度を調べて、自分の収入にあった金額をきちんと自治体に納めるようにしましょう。

まとめ

以上、この記事では、「地方税」と「住民税」の違いについて解説しました。

  • 地方税:地方自治体に払う税金の総称
  • 住民税:地方税の一種

税金の話は難しそうなイメージがあるので、ついつい敬遠してしまいがちです。

しかし、私たちが生きていく以上避けては通れないものでもあります。それぞれの税金の違いを理解した上で、しっかりと税金を納めるようにしましょう。