どう違う?地方公務員の「初級」「中級」「上級」の違いを2つ解説

違いのギモン

高校や大学を卒業した後の就職先として、民間企業を選ぶ人もいれば、公務員を選ぶ人もいるのではないでしょうか。

そして、公務員は国家公務員と地方公務員にわけられますが、地方公務員は転勤の範囲が限定されるので魅力的だと考える人も多いことでしょう。

そんな地方公務員の試験は、「初級」と「中級」と「上級」の3つの分けることができます。では、「初級」と「中級」と「上級」では何が違うのでしょうか。

そこで、今回は地方公務員の「初級」「中級」「上級」における2つの違いについて解説していきます。

【1】仕事内容の違い

地方初級公務員の仕事内容


地方初級公務員の主な仕事内容は、役所や学校、また警察署での事務や、窓口対応です。事務とは、資料作成やデータ整理などのデスクワークから、電話対応対や来客対応など、人と触れ合う場面での仕事も多くこなします。

また、警察事務では、遺失物の届け出や拾得物として回収されたも物の管理、また犯罪に関する統計資料の作成など、警察組織特有の仕事も含まれています。

定型的な業務を日々繰り返す仕事だと言えるでしょう。

地方中級公務員の仕事内容


地方中級公務員の仕事内容は、主に3つに分けることができます。以下の表をご覧ください。

職種仕事内容
事務職役所や学校、また警察署での事務
資格免許公務員司書、栄養士、保育士、臨床検査技師、診療放射線技師
技術職土木、建築、電気、機械、化学、農業、水産、林業

技術職は、いわゆる理系公務員と呼ばれるものです。自身が学んだ専門的な知識を活かして、自治体における産業の支援を行います。

地方中級公務員としてキャリアをスタートさせたとしても、業務を行ううちに、研修やテストなどで上級の公務員になることもできます

地方上級公務員の仕事内容


地方上級公務員は、民間企業で言うところの総合職に近く、将来の幹部候補生として、地域に活性化に注力します。職種は初級や中級とはさほど変わりませんが、地域活性化するための施策の立案など、責任の大きい業務をこなします。

また、地方上級公務員は、都道府県と政令指定都市で勤務します。政令指定都市とは、人口50万人以上の都市のうち、都道府県と同等の行政処理能力があるとされる都市のことです。内閣府の命令(政令)によって決められます。

 

地方上級公務員は、中級や初級の公務員と常に違う業務を行っているわけではなく、特に若いうちは同じ仕事を行います。なぜなら、あらゆる仕事を経験しないと幹部にはなれないからです。

そのため、窓口業務も行いますし、また3年程度でさまざまな部局を移動しながらさまざまなことを経験し、ゼネラリストとしての能力を高めていきます。

結果として、初級や中級の地方公務員では基本的に上がれないところまで昇進することができます。特に40代後半からは給与や役職に大きな差がでてきます。

【2】試験内容の違い

地方初級公務員の試験内容

地方初級公務員試験において、「初級」は、3種と呼ばれたりなど、自治体ごとに名称が異なります。

試験内容は、以下の通りです。自治体によっては、一部適用されない内容もあります。

1次試験(筆記)教養試験一般知能(数的処理、文章理解)
一般知識(人文科学、自然科学、社会科学)
作文試験自分自身や、社会人としての資質について
2次試験(人物試験)個別形式の面接が主体。集団討論を実施する自治体もある。

試験対象者は、高卒程度区分として分類されており、21歳を上限とする年齢制限が一般的にはあります。高卒を要件としない自治体も中にはあります。

難易度は、中級や上級と比べて最も易しいです。

地方中級公務員の試験内容

地方中級公務員試験において、「中級」は、2種と呼ばれたりなど、自治体ごとに名称が異なります。

試験内容は以下の通りです。自治体によっては、一部適用されない内容もあります。

1次試験(筆記)教養試験一般知能(数的処理、文章理解)
一般知識(人文科学、自然科学、社会科学)
専門試験各職種(土木、建築、電気等)についての専門知識を問われる
論文試験社会問題・時事・行政サービスをテーマにしたもの
2次試験(人物試験)個別形式の面接が主体。集団討論を実施する自治体もある。

試験対象者は、短大卒程度区分として分類されており、25歳前後を区切り目とする年齢制限が一般的にはあります。短大卒以上の学歴を要件とする自治体もあれば、そうでない自治体もあります。

地方上級公務員の試験内容

地方上級公務員試験において、「上級」は、1種と呼ばれたりなど、自治体ごとに名称が異なります。

試験内容は以下の通りです。自治体によっては、一部適用されない内容もあります。

1次試験(筆記)教養試験一般知能(数的処理、文章理解)
一般知識(人文科学、自然科学、社会科学)
専門試験各職種(行政、土木、電気等)に必要な専門知識について問われる
論文試験社会問題・時事をテーマにしたもの
専門とする科目をテーマにしたもの
2次試験(人物試験)個別面接、集団討論など。

試験対象者は、大卒程度区分として分類されており、30歳前後を区切り目とする年齢制限が一般的にはあります。大卒を要件とする自治体もあれば、高卒でも受験可とする自治体もあります。

上級の試験は、3種類の中で最も難易度が高く、国家公務員試験の一般職と同じレベルと言われています。予備校や独学できちんと対策を練る必要があります。

まとめ

以上、この記事では、地方公務員の「初級」と「中級」と「上級」の3つの違いについて解説しました。

初級中級上級
仕事内容学校事務
警察事務
窓口業務
事務職
資格免許公務員
技術職
事務職
資格免許公務員
技術職
試験内容筆記試験と人物試験
難易度は最も易しい
筆記試験と人物試験
難易度は初級と上級の中間
筆記試験と人物試験
難易度は最も高い

地方公務員の「初級」と「中級」と「上級」は高卒が対象か、短大卒が対象か、大卒が対象かでわけられているわけではないんですね。

地方公務員の試験を受ける時には、自分にあったものを選んでいきたいですね。