英語の “all the time” と “every time” の違いとは?わかりやすく解説

違いのギモン

日本語でもよく使う「いつも」という表現ですが、英語で表現しようとして迷ったことはありませんか?

この記事ではみなさんがよく迷う “all the time” と “every time” というフレーズについて違いを詳しく解説していきます。

結論: “all the time” はいつも。 “every time” は毎回。

all the timeは、時間の中で継続、またはかなりの頻度であることに用いられ、「ずっと、いつも」を意味します。

一方で、every timeは、主語(S)+動詞(V)を伴って使い、「〜する度に、〜する時毎回」という意味になります。

 “all the time” をもっと詳しく


”all the time” は、「(〜の間中)いつも、ずっと」というニュアンスがあり、その間に起きる事柄よりも時間に重点を置いて表現するときに使われます。その時間の間ずっと継続していること、または、かなりの頻度を意味します。

一般的に副詞として文の最後に用いられることが多いですが、期間を示す主語(S)+述語(V)を伴って、「〜の間ずっと」というように接続詞の役割として文中に用いることも可能です。

 “all the time” の使い方の例

  1. I’m worried about my son all the time.
    (私は、いつも息子の心配をしています。)
  2. She smells really good all the time.
    (彼女は、いつもとてもいい香りがします。)
  3. He wears blue clothes all the time he is out.
    (彼は、出かけるときいつも、青い服を着ています。)
①と②では、期間を表さずに、いつでもというニュアンスで “all the time” を使っています。

③は、接続詞として文中に用いられている例で、彼が出かけるときという特定の期間を “all the time” で表現しています。

 “every time” をもっと詳しく


“every time” は、「every time S + V」として、主語(S)と述語(V)を用いて使われ、「SがVするときいつも」や「SがVする度に」という意味があります。

”every” と “time” の意味は以下の通りです。

  • 「every」:毎〜、〜ごとに
  • 「time」:回数
上記のことからわかるように、時間ではなく、その時にしている事柄に焦点を当てているニュアンスがあります。

 “every time” の使い方の例

  1. I feel so happy every time I meet you.
    (私はあなたに会う度とても楽しい気分になります。)
  2. She losts something every time she goes on an overseas trip.
    (彼女は海外旅行にいくといつも何かをなくします。)
  3. Every single time I read this book, I become sleepy.
    (私はこの本を読むとき毎回、いつも眠くなります。)
①では、「あなたに会う」という行為に、楽しい気分が毎回セットでついてくるさまを表現しています。

②では、「彼女が海外旅行に行く」という行為に、物をなくすことは付き物であると述べています。

③では “every” と “time” の間に “single”を用いて、毎回であることを強調しています。「この本を読むときは絶対に」という意味合いです。

まとめ

以上、この記事では、 “all the time” と “every time” の違いについて解説しました。

  •  “all the time” :「いつでも、ずっと」。継続していることを表す。
  •  “every time” :主語、述語を伴い、「〜の時いつも」。ピンポイントな時を表す。

いかがでしたか?よく似ているこれらのフレーズですが、実はニュアンスの違いがあることがわかりましたね。自信を持って使い分けていきましょう。