故事成語「三年鳴かず飛ばず」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「三年鳴かず飛ばず(さんねんなかずとばず)」です。

「三年鳴かず飛ばず」の意味、例文、由来、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「三年鳴かず飛ばず」の意味をスッキリ理解!

三年鳴かず飛ばず:長い間何もしないか、これといった結果を出さずに過ごすことのたとえ

「三年鳴かず飛ばず」の意味を詳しく

「三年鳴かず飛ばず」とは、長い間何もしないか、これといった結果を出さずに過ごすことのたとえです。

もともとは「実力を発揮するまでじっと機会を待っている様子」のことを表していました。

しかし、現在では「長い間何もしないか、これといった結果を出さずに過ごす」というネガティブな意味で使われることが多いでしょう。

ちなみに、「三年鳴かず飛ばず」はこのような様子を「飛べば高く飛び上がり、鳴けば人を驚かすという鳥が三年間飛びも鳴きもせずにいること」でたとえた表現になっています。

 

そして、「三年鳴かず飛ばず」は「三年飛ばず鳴かず」「鳴かず飛ばず」と表記されることもあります。

しかし、「三年泣かず飛ばず」と表記するのは間違いなので注意が必要です。

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「三年鳴かず飛ばず」の例文

  1. 三年鳴かず飛ばずだけど、これから結果が出るかもしれないわ。
  2. 三年鳴かず飛ばずだが、四年目は羽ばたけるように頑張っていきたい。
  3. 彼は起業で成功すると言ったまま、三年鳴かず飛ばずの状態だ。

「三年鳴かず飛ばず」の由来

「三年鳴かず飛ばず」の出典は『史記』の「滑稽伝(こっけいでん)」という章や『呂氏春秋(りょししゅんじゅう)』や『十八史略(じゅうはっしりゃく)』です。

詳しく見ていきましょう。

 

戦国時代、楚の国で荘王(そうおう)が即位したとき、彼は三年間酒色にふけり、政治には一切目を向けませんでした。

そして、あるときついに法律を制定したかと思えば、それは「王をいさめたものは死刑にする」というものでした。

そんな様子を見ていた人々はあきれ返ってしまいます。

 

しかし、そんな中でも国のために王をいさめようとする者がふたりほど現れました。

まずひとりめは伍挙(ごきょ)です。

彼は王を三年間鳴きも飛びもしない鳥にみたてて王をいさめました。

すると、王は「鳥が三年間止まったままなのは意思を固める準備をしているからで、この鳥は飛べば天に昇り、鳴けば人を動かすだろう」と答えました。

 

また、ふたりめは蘇従(そじゅう)です。

彼は死罪を恐れずに王をいさめました。

そして、王が「いさめれば死罪ということは知ってるな」と答えると、彼は「主君の目を覚ますことができるのではあれば本望です」と答えたのです。

 

その後、荘王は生活を改め、政治に専念し、楚はついに強国となりました。

ちなみに、荘王はただ欲望のままに生活していたわけではなく、愚かなふりをすることで家臣を見定めていました。

そして、王をいさめたふたりを中心に政治を行わせたのです。

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「三年鳴かず飛ばず」の英語訳

「三年鳴かず飛ばず」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • living in obscurity for a long time
    (長い間無名なまま暮らす)

まとめ

以上、この記事では「三年鳴かず飛ばず」について解説しました。

読み方三年鳴かず飛ばず(さんねんなかずとばず)
意味長い間何もしないか、これといった結果を出さずに過ごすことのたとえ
由来荘王をいさめるために伍挙が三年飛びも鳴きもしない鳥のたとえを用いたことから
英語訳living in obscurity for a long time

「三年鳴かず飛ばず」は現在ではネガティブな意味で使われていることが多いですが、昔はいい意味で使われていたんですね。

言葉の変遷というものは不思議なものです。

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