「セラピスト」と「カウンセラー」の違いとは?わかりやすく解説

違いのギモン

みなさんは「セラピスト」と「カウンセラー」違いを知っていますか?

どちらも、悩んでいる人の話を聞いて助ける人のイメージがありますが、どういう違いがあるのでしょうか。

この記事では、そんな「セラピスト」と「カウンセラー」の違いを解説します。

結論:「セラピスト」は能動的、「カウンセラー」は受動的

「セラピスト」は、精神的・心理的トラブルを抱えた患者を治療する療法士や治療士のこと。

「カウンセラー」は、不安や悩みを持つ人のの相談に乗り、内的成長を促す人のこと。

どちらも精神的トラブルや悩みを抱えた人を助ける職業に代わりはありません。

しかし、アドバイスを与えたりして患者を治療する、能動的な「セラピスト」に対し、あくまで悩んでいる人の相談に乗って自己解決させる、受動的な「カウンセラー」という大きな違いがあります。

「セラピスト」をもっと詳しく

「セラピスト」は、精神的・心理的にトラブルを抱えた患者に対して「セラピー」を行い、それを治療する療法士や治療士のことを指します。

セラピストが行う心理療法のことを「サイコセラピー」と呼びます。これはもとは精神医学から発達したもので、精神科の医師が行なっていました。

現在では、医師ではない人が行う、心の治療とは全く異なるセラピーが増えています。「アロマセラピー」などがこれにあたるのですが、これらは心の不調だけでなく、体の不調を治すことにも主眼を置いています。

 

こうしたこともあり、現在では「セラピスト」や「セラピー」という言葉の定義は広くなりつつあります。

しかし、「カウンセラー」と異なり、「セラピスト」は人の心身の問題に対し、セラピーを通して能動的に解決していく点で変わりはありません。

「セラピスト」の分類

「セラピスト」にはたくさんの種類があります。しかし、その分類には国が決めるようなはっきりとした決まりがありません。

今回は、一般的に「セラピスト」と呼ばれることのある人々をいくつかに分類してご紹介します。

セラピストの種類概要
治療系セラピスト(精神的)サイコセラピーを行なって患者を治療する医師のこと。本来のセラピスト。
治療系セラピスト(肉体的)国家資格などを持ち、鍼灸や整体マッサージを行うことで、身体的・肉体的不調を治療する人。セラピストと呼ばれない場合もある。
ボディ系セラピスト特に資格を持たず、身体のリラクリゼーションを目的としたセラピーを行う人。アロマテラピーやリンパマッサージ、足ツボマッサージがこれにあたる。
心理系セラピスト特に資格を持たず、心の癒し、心理的負担の軽減を目的としたセラピーを行う人。医師ではない。「心理療法士」などと呼ばれる。
エネルギー系セラピスト現代医学では認められていない、「気」などのエネルギーを使ってリラクリゼーションを与える人。
その他スポーツセラピストやフードセラピスト、ハーブセラピストなど、各分野の専門知識を有し、それに関するアドバイスなどを行う療法士のこと。

「カウンセラー」をもっと詳しく

「カウンセラー」は、悩みや不安を持った人々の話を聞き、相談に乗ることによって、彼らの内的成長を促し、問題解決へと向かわせる人のことを指します。

治療などを通して、相手の問題解決へと能動的に取り組む「セラピスト」に対して、「カウンセラー」はあくまで話を聞くだけにとどめ、問題解決は相手自身にやらせる、という点が決定的に異なります。

本来の意味の「セラピスト」はセラピーを施す相手のことを「患者」と呼ぶのに対し、「カウンセラー」では「クライエント(来談者)」と呼ぶのも、その違いを象徴しています。

まとめ

以上、この記事では、「セラピスト」と「カウンセラー」の違いについて解説しました。

  • セラピスト:精神的な問題を抱える患者を治療する療法士のこと
  • カウンセラー:悩みや不安を抱えるクライエントの相談にのり、自己解決を促す人

みなさん、違いは理解できましたか?

セラピストは本来の意味と合わせて、最近流行っているリラクリゼーションを目的としたセラピストの種類もぜひ押さえてみてくださいね。