「凄惨(せいさん)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「凄惨(せいさん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「凄惨」の意味をスッキリ理解!

凄惨(せいさん):直視できないほど痛ましいこと、むごたらしいこと

「凄惨」の意味を詳しく


「凄惨」とは、目を背けたくなるほどかわいそうで痛ましいことや、非常にむごたらしいことを表す熟語です。

 
「凄(せい)」は訓読みでは「凄(すご)い」「凄(すさ)まじい」と読み、強烈であることを表します。多くの場合、恐ろしいことや寂しい様子など、マイナスの方向に強烈であることを示します。

「惨(さん)」は訓読みでは「惨(むご)い」「惨(みじ)め」と読み、とても痛ましい様子や、あまりのむごたらしさに見ていられない様子を示します。

「凄惨」は、この二つの漢字を合わせることで、「非常に痛ましいこと、むごたらしいこと」を表す熟語になっています。

 
「凄」の文字を「悽」とし、「悽惨」と表すこともあります。読み方や意味は同じです。「凄惨」の方が一般的ですが、「悽惨」と表記されていることも稀にあるので、覚えておきましょう。

「凄惨」の使い方

「凄惨」は文中では以下のように使われます。

  1. お年寄りから、凄惨な戦争の記憶を聞かせてもらった。
  2. 複数人が亡くなった交通事故の現場は、凄惨を極めていた。
  3. その村で起きた凄惨な事件は、今も大きな爪痕を残している。

上記の例文のように、「凄惨」は、事件や事故などによって人や物に大きな損害が出ている状況などを表す際に用いられます。

「凄惨」の類義語

「凄惨」には以下のような類義語があります。

  • 惨烈(さんれつ):きわめてむごたらしいこと
  • 悲惨(ひさん):見ていられないほど痛ましいこと
  • 惨憺(さんたん):痛ましいこと、無残であること
  • 酸鼻(さんび):むごたらしいこと、痛ましいこと
  • 醜悪(しゅうあく):見た目が醜いこと、卑劣なこと

「惨烈」の「烈」は激しいことや厳しいことなど、強調のニュアンスを表す漢字です。熟語としては、とてもむごいこと、かわいそうなことを表します。

「悲惨」は、見ているこちらが悲しくなるくらいむごい様子を表しています。

「惨憺」の「憺」は「おそれさせる」「やすらか」という二つの意味を持っており、ここでは前者の意味で用いられています。「惨憺たる有様」といった定型文で使われることが多くあります。

「酸鼻」は花に痛みを感じて涙が出る様子から、ひどく悲しむことや痛ましいことを表す熟語です。「酸鼻を極める」というように使われます。

 
「醜悪」は「醜いために見るに堪えない」という意味で用いられます。

「凄惨」の英語訳

「凄惨」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • terrible
    (恐ろしい、実にいやな)
  • fearful
    (恐ろしい、ぞっとするような)
  • horrible
    (身の毛のよだつような、とても酷い)

恐ろしいことや、ぞっとするという意味を持つものが英語訳として該当します。

これらの英単語を使った例文は以下のようになります。

例文
  • That was a terrible murder play.

    (それは非常に恐ろしい殺人劇だった。)

  • They were in a fearful struggle for power.

    (彼らは凄惨な権力争いを行った。)

  • Today is a horrible weather.

    (今日は実に嫌な天気だ。)

他にも「凄惨」の英語訳には frightful , atrocious , terrific , hideous などの英単語があります。いずれも「恐ろしい、とても嫌な」というニュアンスを持つ言葉です。

まとめ

以上、この記事では「凄惨」について解説しました。

読み方凄惨(せいさん)
意味直視できないほど痛ましいこと、むごたらしいこと
類義語惨烈、悲惨、惨憺など
英語訳terrible、fearful、horrible

「凄惨」には、たくさんの類義語や英語訳があります。合わせて覚えておきましょう。