テニスはオリンピック、パラリンピックの人気競技で年齢性別問わず世界中で親しまれているスポーツです。錦織圭選手を初めとした日本人のテニス選手の活躍もめまぐるしいですね。
一重にテニスといっても、「軟式テニス」と「硬式テニス」とで全く違うスポーツであることをご存知ですか?詳しい違いを知らない方も多いかと思います。そこで、この記事では両者の違いを徹底解説していきます!
結論:最大の違いは、ボールの硬さ!「軟式テニス」はゴムボールを使用する
発達のきっかけ
日本に伝来されたのは、「硬式テニス」が先です。諸説ありますが、テニスは1878年に日本に伝来されたと言われています。アメリカ人教師によって広められた説が有力です。脱亜入欧(※)を掲げていた日本は、西洋のスポーツを取り入れる動きがありました。
「軟式テニス」が発達したきっかけは、日本で「硬式テニス」器具の調達が困難であったからです。「硬式テニス」用のボールは海外からの輸入でのみ調達が可能であったため、非常に高価でした。安く調達できるゴムを材料としたボールが使用されたことにより「軟式テニス」が発祥しました。
つまり、「軟式テニス」の発祥地は日本です。
- ※脱亜入欧(だつあにゅうおう):明治時代の思想。アジアを離れ、ヨーロッパの仲間入りを目指したスローガンです。外交、政治、経済、多くの分野でヨーロッパの文化を輸入しました。
器具の違い
ボール
一番最大の違いはボールの材質です。
- 軟式テニス:白いゴムボール。重さ 30~31 グラム。
- 硬式テニス:黄色い固めのボール。重さ 56~59.4 グラム
「軟式テニス」用のボール方が柔らかい材質です。そのため、「軟式テニス」は「硬式テニス」よりボールのスピードが遅いです。
使用するボールによってスピードに差が生まれると言えます。
ラケット
ボールが違うため、打つためのラケットにも違いがあります。
「硬式テニス」はボールのスピードが早いです。勢いのあるボールを打つために、ラケットの網は強めに張られています。逆に、「軟式テニス」用のラケットは網を強く張る必要がありません。
ネット
わずかですが、両者のネットを比べると中央部の高さに違いがあります。
- 軟式テニス:【中央部】1.07 メートル 【両サイド】1.07 メートル
- 硬式テニス:【中央部】0.914 メートル 【両サイド】1.07 メートル
両サイドの高さはどちらも同じです。「軟式テニス」ではネットが全面平行に張ってありますが、「硬式テニス」のネットは中央が少し下がっています。
ルールの違い
スコアの呼び方
- 軟式テニス:0、1、2、3
- 硬式テニス:0、15、30、40
どちらも4点とればセットを取得できるところは一緒です。しかしスコアの呼び方が異なります。
打ち方の違い
- 軟式テニス:フォアハンド、バックハンド、どちらもラケットの片面を使用する
- 硬式テニス:フォアハンドとバックハンドでラケットの両面を使用する
「軟式テニス」ではラケットの片面しか使用しません。「硬式テニス」は、ボールが来た場所に合わせてラケットの両面を使い分けています。
両者の魅力
器具やルールも異なる「硬式テニス」と「軟式テニス」は、魅力も異なります。
「軟式テニス」で使用するゴムボールは肩や肘への負担が少ないため、初心者や女性でも楽しめる点が魅力的です。球速も「硬式テニス」と比較して遅いため、馴染みやすいです。
一方、「硬式テニス」はボールの威力、スピードが「軟式テニス」に勝ります。球が重いため、迫力がある点も人気の秘密です。上手に打てたときにより爽快感を得ることが出来ます。
まとめ
この記事では、「軟式テニス」と「硬式テニス」の違いについて解説しました。
- 「軟式テニス」:ゴムボールを使用していて、初心者や女性向け
- 「硬式テニス」:固いボールをしようしていて、スピードや迫力が魅力的
やり方は異なりますが、どちらも魅力的なスポーツです!違いを理解して、よりテニスを楽しみましょう!