「六十の手習い」の意味とは?類語や英語や対義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「六十(ろくじゅう)の手習(てなら)い」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「六十の手習い」をざっくり言うと……

読み方六十(ろくじゅう)の手習(てなら)い
意味年を取ってから新しい勉強や習い事を始めることのたとえ
類義語老いの学問、七十の手習い、八十の手習いなど
対義語年寄りの冷や水
英語訳It is never too late to learn.(学ぶことに年を取りすぎているということはない。)
It is never too old to learn.(年を取りすぎて学べないということはない。)

「六十の手習い」の意味をスッキリ理解!

六十(ろくじゅう)の手習(てなら)い:年を取ってから勉強や習い事を始めることのたとえ

「六十の手習い」の意味を詳しく

手習いとは、習字のことを指します。また、稽古や修行のことを指すこともあります。

したがって「六十の手習い」とは、六十歳になってから文字を習い始めることを意味します。

ここから派生して、六十歳になってから新しい勉強や習い事を始めることのたとえとして使われるようになりました。

 

「何かを学び始めるのは、いくつになっても遅くない。だから今始めよう」という前向きな意味を込めて使われることが多いです。

「二十の手習い」「三十の手習い」など、若い世代に当てはめて使用するのは誤りです

「六十の手習い」の使い方

  1. 六十の手習いだといって、母にゴルフをするように勧めた。しかし、母はあまり乗り気にはならなかった。
  2. 老後は時間に余裕があるので、六十の手習いで資格を取ろうと思う。
  3. 六十の手習いで、海外留学を目標に英会話教室に通い始めた。
①の例文では、「今から始めても遅くない」という意味を込めて、「六十の手習い」を使っています。

②の例文では、老後の時間を新しい学びにあてようとする意気込みがわかります。

③の例文では、年を取ってからでも大きな目標をもって新しいことを学ぼうとする熱意がわかります。

「六十の手習い」の類義語

「六十の手習い」には以下のような類義語があります。

  • 老いの学問
  • 七十の手習い
  • 八十の手習い
  • 八十の手習い九十の間に合う
  • 白首窮経(はくしゅきゅうけい)

「六十の手習い」の対義語

「六十の手習い」には以下のような対義語があります。

  • 年寄りの冷や水:老人が年齢にふさわしくない振る舞いをすること

「年寄りの冷や水」は、老人のふさわしくない行動を警告する意味や、冷やかす意味で使われます。

「六十の手習い」の英語訳

「六十の手習い」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • It is never too late to learn.
    (学ぶことに年を取りすぎているということはない。)
  • It is never too old to learn.
    (年を取りすぎて学べないということはない。)

まとめ

以上、この記事では「六十の手習い」について解説しました。

読み方六十(ろくじゅう)の手習(てなら)い
意味年を取ってから新しい勉強や習い事を始めることのたとえ
類義語老いの学問、七十の手習い、八十の手習いなど
対義語年寄りの冷や水
英語訳It is never too late to learn.(学ぶことに年を取りすぎているということはない。)
It is never too old to learn.(年を取りすぎて学べないということはない。)

年を取ってから新しいことを始めることによって、人生に生きがいを感じられたり、交友関係を広げたりすることができます。

積極的に考え、行動することは認知症の予防にもなりますね。