「天ぷら」と「唐揚げ」の違いとは?使う原料まで詳しく解説

違いのギモン

サクサクの揚げ物は、とてもおいしいですよね。

特に天ぷらや唐揚げは、多くの人が好きな料理だと思いますが、同じ揚げ物料理でも違いがあるのをご存知ですか。この記事では、「天ぷら」と「唐揚げ」の違いを解説します。

結論:違いは衣

「天ぷら」と「唐揚げ」の違いは、です。

天ぷらの衣は、小麦粉と水と卵で作るのに対して、唐揚げの衣は、小麦粉を鶏肉にまぶすだけです。

天ぷら

天ぷらは、材料を小麦粉に水と卵を入れた衣にくぐらせてから、揚げる料理で、一般的な具材は魚介類や野菜、きのこですが、茹でた卵やアイスクリームも天ぷらにすることができます。唐揚げは下味を付けることがありますが、天ぷらは素材の味を楽しむ料理なので、下味は付けません

天ぷらの小麦粉には薄力粉を使います。これは小麦粉に含まれる、粘り気を作る「グルテン」という成分が、食材の水分を逃がすのを妨げることで、水分の多い衣になってしまうからです。また、グルテンは水と小麦粉が混ざることで作られるので、グルテンが作られないように、軽く混ぜる程度にします。

天ぷらに使う油は天ぷらの色や香りを決める要素で、サラダ油を使うと白っぽい天ぷらになりますが、ごま油を使うとごま油の色がつくことで、サラダ油よりも濃い色の天ぷらになります。

 

天ぷらの食べ方は一般的には天つゆにつける、そばの付け合わせとして食べる、ご飯の上に乗せて食べるなどありますが、少し値段が高めのお店では塩を付けて食べることもあります。

付ける塩の種類も豊富で、海水からできる海水塩や塩水湖(えんすいこ)からできる塩、海水が長い間かけて結晶化した岩塩の3種類があります。岩塩には結晶になる段階で不純物も一緒に閉じ込められたため、ピンクやオレンジなどの色が付いています。

その他には粉ものと塩を混ぜて作る、抹茶塩や山椒(さんしょう)塩、七味唐辛子塩などもあります。

 

似たような料理としてフリッターがありますが、これは洋風天ぷらで、魚介類などを揚げれば食事になりますし、果物を揚げることでデザートにもなります。

衣の作り方は天ぷらと似ていますが、卵白を混ぜて泡のようにするメレンゲを加えて、より柔らかい衣にする点で異なります。

唐揚げ

唐揚げは、材料に何もつけないか、小麦粉や片栗粉を軽くまぶして、揚げた料理です。唐揚げというと、まず最初に鳥の唐揚げが思いつきますが、そのほかにも小エビや魚などの魚介類を使った唐揚げもあります。

下味を付けなければいけないのかというと、特に決まりはありませんが、下味を付ける場合は、醤油や酒、しょうが、にんにくでタレを作り、揉みこみます。下味をハーブやスパイスに変えればフライドチキンになります。

同じような料理で竜田揚げがありますが、竜田揚げは、唐揚げの下味の材料で作ったタレに食材を30分ほど漬け込み、油で揚げる料理です。

まとめ

以上、この記事では、「天ぷら」と「唐揚げ」の違いについて解説しました。

違いを下に簡単にまとめたので見てみましょう。

  • 天ぷら:小麦粉と水と卵を混ぜた衣
  • 唐揚げ:何もつけないか、小麦粉を軽くまぶして揚げる

食べる機会の多い料理ですが、意外と知らないこともあります。違いを知って、実際に作ってみるのも面白いかもしれませんね。