心理学用語「気質効果」とは?意味と具体例を解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「気質効果(きしつこうか)」です。

言葉の意味、原因、株取引きにおける「気質効果」、具体例、由来、英語訳についてわかりやすく解説します。

 

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「気質効果」の意味をスッキリ理解!

気質効果(きしつこうか)人間がプライドを守ろうとしたり、後悔を避けるように行動したりする傾向があること

 

「気質効果」の意味を詳しく

「気質効果」とは、人間がプライドを守ろうとしたり、後悔を避けるように行動したりする傾向があることです。

「気質効果」とは、行動経済学の分野で使われる言葉です。行動経済学とは、心理現象や人間の感情をふまえた経済学のことです。

この分野で、「投資家が株式投資で負けてしまう原因」を説明するために登場した単語です。

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「気質効果」が起こる原因

「気質効果」が起こる原因は、主に次のふたつが考えられています。

  • 後悔回避性
  • 損失回避性

「後悔回避性」とは、「人間が、後悔しないように行動する傾向がある」という特性です。

「損失回避性」とは、「人間が、損失を回避する傾向がある」という特性です。

ちなみに「損失回避性」を理解するときに重要になるポイントがあります。それは、「人間は得をしたときの喜びよりも、損をしたときの苦痛の方が2倍近く大きい」というポイントです。

たとえば、1000円をもらった時の喜びよりも、1000円をなくしたときの悲しみの方が2倍大きいのです。

株式投資における「気質効果」

では、株式投資に「気質効果」がどのように関係するのか考えましょう。

人間は、自分の持っている株の価格が上昇したときに、早々に売りたがる傾向があります。これは、「利益を取り逃がして後悔したくない」という「後悔回避性」によって起こります。

早めに売って利益を確定させることで安心したいのです。

 

しかし、株価は一定期間同じ動きを続ける傾向があります。つまり株価は、一度上昇したらある程度の期間はそのまま上昇していく可能性が高いのです。

このことを考えると、上昇後すぐに株を売るのではなく、少しの間様子を見たほうが利益が大きくなる可能性が高いです。

 

一方で、自分が持っている株の株価が下がってしまった場合、人は株を売ることをためらってしまいます。安い値段で株を売ってしまうと、その時点で損失が決定してしまいます。

そのため、「損失回避性」が働いて、なかなか「株を安く売る」という決断ができないのです。

しかし、先ほども述べたように株価は一定期間同じ動きを続ける傾向があります。そのため、価格が下がり始めた株を持ち続けると、さらに価格が下がっていく可能性が高いのです。

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「気質効果」の具体例

「気質効果」は、もともと株取引についての言葉ですが、他の場面にも当てはめて考えることができます。

たとえば、次のようなゲームがあるとします。

  1. コイントスで表が出たら3万円もらえる。
  2. コイントスで裏が出たら2万円支払う。

このゲームに参加するかを問われたときに、「参加しない」と答える人が多いのです。

単純に考えれば、「2分の1の確率で3万円得をする」かつ「2分の1の確率で2万円損をする」ゲームなので、参加したほうが得をします。

しかし、人は利益よりも損失を大きく評価してしまうため、「参加しない」という判断になるのです。

「気質効果」の由来

「気質」とは、「人間や哺乳類などの動物の集団が先天的にもっている特性」のことです。

「気質効果」は、人間にある「後悔を避ける」「プライドを守りたがる」という特性のことを指すので、このような名前になりました。

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「気質効果」の英語訳

「気質効果」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • temperament effect
    (気質効果)

まとめ

以上、この記事では「気質効果」について解説しました。

読み方気質効果(きしつこうか)
意味人間がプライドを守ろうとしたり、後悔を避けるように行動したりする傾向があること
由来「人間の先天的な特性」という意味の「気質」から
英語訳temperament effect(気質効果)

「気質効果」は、株取引の心理について使われる言葉なので、あまりなじみがない人が多かったでしょう。この機会に意味や具体例をしっかりと理解しておきましょう。

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