ことわざ「釈迦に説法」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「釈迦に説法」です。

言葉の意味・具体例・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「釈迦に説法」の意味をスッキリ理解!

釈迦に説法(しゃかにせっぽう):あることを知り尽くしている人に、そのことを説く愚かさのたとえ

「釈迦に説法」の意味を詳しく

「釈迦に説法」とは、「あることを知り尽くしている人に、そのことを説く愚かさのたとえ」を表すことわざです。

専門家や教授などの、あることを知り尽くしている人物に対して、初心者や中途半端な知識者が知識を語るようすを表しています。

これは、非常に滑稽(こっけい)で愚かな行動です。その愚かさを表したことわざが「釈迦に説法」です。

「釈迦に説法」の具体例

「釈迦に説法」の具体例には、以下のようなものが挙げられます。

  • 数学者に数学の理論を語ること
  • 新種の生物の発見者に対して、その生物の性質を教えること

なにかの専門家や発見者に対して、彼らの専門分野を教えたり語ったりする状況を表します。

「釈迦に説法」の使い方

  1. 彼にその微生物のことを教えるのは釈迦に説法だよ。
  2. 母に赤ちゃんの抱き方を指示するなんて釈迦に説法だ。
  3. 釈迦に説法はやめなさい。彼がその生物の発見者よ。

「釈迦に説法」の間違った使い方

「釈迦に説法」は、「いくら意見をしてもまったく効き目のないこと」という意味で間違って使われることが多いです。

「馬の耳に念仏」や「猫に小判」と混同して使われてしまうことがあるのです。

確かに、「釈迦に対して仏教の教えを説くこと」は、「すでに知り尽くしている」という点では、効果がなく無意味なことだと言えます。

しかし、「釈迦に説法」には、「無意味なこと」という意味はないので注意しましょう。

「釈迦に説法」の由来

「釈迦に説法」とは、文字の通り、「釈迦に対して説法をする愚かさ」を表した言葉です。

「釈迦」とは、「仏教の教えを説いた人物」で、いわば仏教の第一人者です。「説法」は、「仏教の教えを説き聞かせること」です。

つまり、「仏教の第一人者である人物に対して仏教の教えを説き聞かせる」という行為を表した言葉です。

まさに、「あることを知り尽くしている人に、そのことを説く愚かさ」を感じさせる行為です。

「釈迦に説法」の類義語

「釈迦に説法」には以下のような類義語があります。

  • 孔子に悟道(こうしにごどう):よく知らないことを優れた専門家に教える愚かさのたとえ
  • 河童に水練(かっぱにすいれん):ある分野に精通している人に、そのことを教えようと無駄なことをする愚かさのたとえ
  • 猿に木登り:そのことをよく知っている者に教え込もうとするような、無駄な行為のたとえ

「悟道」とは、「悟りの道」という意味です。悟りを開くことの真理や意味、方法などを表す言葉です。そして、「孔子」は、儒教という「道徳思想をまとめた宗教的な教え」のことです。

儒教の開祖である孔子に、悟りの道を語ることは愚かな行為と言えます。

また、泳ぎの得意な河童に泳ぎを教えることも、木登りが得意な猿に木登りの技を教えることも愚かであると言えます。

しかし、「河童に水練」と「猿に木登り」は、「愚かさのたとえ」の他に、「得意な者にそれを教えるという無意味なこと」というニュアンスも含まれています。

「釈迦に説法」の英語訳

「釈迦に説法」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • preach to the choir
    (聖歌隊に説教)
  • Don’t teach fishes to swim.
    (魚に泳ぎを教えるな)
  • Don’t try to teach your grandmother to suck eggs.
    (祖母に卵の扱い方を教えてはならない)

まとめ

以上、この記事では「釈迦に説法」について解説しました。

読み方釈迦に説法(しゃかにせっぽう)
意味あることを知り尽くしている人に、そのことを説く愚かさのたとえ
由来「仏教の第一人者である人物に対して仏教の教えを説き聞かせる」という行為
類義語孔子に悟道、河童に水練、猿に木登り
英語訳preach to the choir(聖歌隊に説教)
Don’t teach fishes to swim.(魚に泳ぎを教えるな)
Don’t try to teach your grandmother to suck eggs.(祖母に卵の扱い方を教えてはならない祖母に卵の扱い方を教えてはならない)

「釈迦に説法」は有名なことわざですが、間違って使われることも多いです。意味や使い方までしっかりと理解しておきましょう。