「教師」と「教員」の違いとは?教諭や先生との関係までわかりやすく

違いのギモン

誰もが人生で一度はお世話になるであろう「教師」や「教員」ですが、この2つの言葉の違いを知っていますか。この記事で詳しく解説していきます。

結論:学校で教育する人かどうか

「教師」は学校の先生に限らず、様々な立場でものを教える人のことをいいます。

「教員」は学校において学生を教育する立場にある人のことをいいます。

「教師」をもっと詳しく

教師は、教え導く人という意味があり、様々な立場でものを教える人のことをいいます。

学校で国語や数学といった勉強を教える先生はもちろん「教師」ですが、それだけではありません。

例えば宗教などの指導をする人も「教師」に含みます。僧侶、牧師、神父といったような宗教行事をつかさどるような人々を表すときに用いられます。特定の宗教に偏らない、一般的な呼び方です。

また、真言宗(※1)、浄土真宗(※2)など、各宗派で職名として用いられています。

  • 真言宗(※1):空海によって平安時代に開かれた仏教の宗派
  • 浄土真宗(※2):親鸞(しんらん)が法然の教えを展開させた仏教の宗派

「教員」をもっと詳しく

「教員」は、小学校、中学校、高等学校、大学といった教育機関で学生を教育する立場の人をいいます。

そこに含まれるのは、様々な科目の授業をしたり、担任を受け持ったりする教諭(※)だけではありません。非常勤で働く講師、保健室の養護の先生、図書館の司書なども「教員」です。大学であれば、講師や教授が「教員」にあたります。

教員には団体、集団という意味合いが含まれており、一般的に複数を指す言葉として使われます。

  • 教諭(※):教育職員免許法に基づく免許を持つ、幼稚園および小学校など各種学校の教員の職名

まとめ

以上、この記事では、「教師」と「教員」の違いについて解説しました。

  • 教師:学校の先生に限らず、さまざまな立場でものを教える人のこと
  • 教員:学校において学生を教育する立場にある人のこと

教師や教員、さらには教諭という言葉もあり、ややこしいですが、正しく覚えて正しく使いましょう。