「狸寝入り」の意味とは?使い方から英語や類義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「狸寝入り(たぬきねいり)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「狸寝入り」をざっくり言うと……

読み方狸寝入り(たぬきねいり)
意味実際に寝ていないのに、寝ているかのような動作をし、周囲の人をだまそうとすること
由来狸が驚くと気絶し、あたかも寝たふりをするように見えることから
類義語鼠の空死に
英語訳fox sleep(狐寝入り)

「狸寝入り」の意味をスッキリ理解!

狸寝入り(たぬきねいり):都合が悪い状況で、寝たふりをすること

「狸寝入り」の意味を詳しく

「狸寝入り」とは、寝たふりをすることです。空寝ともいい、実際に寝ていないのに、寝ているかのような動作をし、周囲の人をだまそうとすることを指します。

特に、自分にとって都合の悪いことがあった時に、寝たふりをする時に使います。

「狸寝入り」は、「寝ている相手は起こしずらい」「わざわざ起こすのは申し訳ない」という心理を利用しており、人からの追求から逃れる手段であるといえます。

「狸寝入り」の使い方

  1. 「最近彼氏とどう?」。その質問を聞いた瞬間、私は目をつぶり、寝息をたてた。悪いけど、狸寝入りをさせてもらおう。
  2. 1年前に貸した金の話を持ち出そうとすると、彼はいつの間にか寝ている。彼の狸寝入りには腹が立つ。
  3. 狸寝入りをしていたら、いつの間にか本当に寝てしまっていた。

➀や➁のように、追求してほしくない話題が自分に振られそうな時に、「狸寝入り」をすることが多いです。

「狸寝入り」の由来

狸は、驚くと一時的に気絶してしまうことがあります。

そのため、狸を撃った猟師が、倒れた狸に近づくと、実は銃声に驚いて気を失っただけであった狸が一目散に逃げていくようなことがあったそうです。この時、油断し、銃を下ろしてしまった猟師は、「狸の寝たふりに騙された」と考えました。

このことから、危機的状況下で寝たふりをして切り抜けようとすることを、「狸寝入り」と表現するようになりました。

「狸寝入り」の類義語

「狸寝入り」には以下のような類義語があります。

  • 鼠の空死に(ねずみのそらじに):危機的状況で、死んだふりをすること

「狸寝入り」の英語訳

「狸寝入り」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • fox sleep
    (狐寝入り)
  • to pretend to be asleep
    (寝たように装う)

狸は、驚いて気を失ってしまい、結果的に寝たふりをしているように見られました。一方、狐は自身が獲物を捕らえる時、相手を油断させるために死んだふりをします。「狸寝入り」と「狐寝入り」は、同じような言葉ですが、立場・内容(意識的か否か)共に正反対であるといえます。

まとめ

以上、この記事では「狸寝入り」について解説しました。

読み方狸寝入り(たぬきねいり)
意味実際に寝ていないのに、寝ているかのような動作をし、周囲の人をだまそうとすること
由来狸が驚くと気絶し、あたかも寝たふりをするように見えることから
類義語鼠の空死に
英語訳fox sleep(狐寝入り)

「狸寝入り」をしているかどうかの判断は、相手の喉をを見ると分かります。もし意識があれば、相手は無意識に唾を飲み込んでしまうので、のどが動きます。一方、本当に寝ていれば、のどは動きません。

しかし、相手が「狸寝入り」をしたのであれば、それはそれ以上追及してほしくないという気持ちの表れでもあります。そのまま見逃してあげるのも、大人の対応として良いでしょう。