「堪能」の意味とは?読み方は?使い方から類語や英語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「堪能(たんのう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳について分かりやすく解説します。

☆「堪能」をざっくり言うと……

読み方堪能(たんのう)
意味深くその道に通じ、優れていること
類義語満喫、流暢、達者など
対義語不堪
英語訳proficient(器用)

「堪能」の意味をスッキリ理解!

堪能(たんのう):深くその道に通じ、優れていること

「堪能」の意味を詳しく

「堪能」は、「足んぬ」が音変化したもので、「十分に満足すること」を表します。

そのため、「堪能」の漢字は、当て字で、直接の意味はありませんが、現代では、本来「堪能」の字を用いていた「堪能(かんのう)」の意味が混同し、「堪能(たんのう)」が、「堪能(かんのう)」の「その道に通じ、深くすぐれている」という意味ももつようになっています。

「堪能」と「満喫」の違い

「堪能」と「満喫」は、どちらも「十分に楽しむ」「満足するまで味わう」という意味が共通しています。しかし、「堪能」は、「深くその道に通じ、優れている」という「堪能(かんのう)」の意味でも用いられる一方、「満喫」には、そのような意味はありません。

「堪能」の使い方

  1. 旅行先で、絶景を堪能する。
  2. 誕生日のお祝いで出された、豪華な料理を堪能した。
  3. 彼は、幼い頃アメリカに住んでいたため、英語が堪能である。

①の例文で、「堪能」は、「満足のいくまで楽しむ」「美しさを十分に感じる」という意味で用いられています。この意味では、景色等の場面でよく用いられます。

②の例文で、「堪能」は、「十分に味わう」「満足のいくまで食べる」という意味で用いられています。

③の例文で、「堪能」は、「堪能(かんのう)」に近い意味で用いられており、とても優れているという意味をもちます。この例文では、「英語の能力がとても高い」という意味で使われています。この意味では、学問や芸術に対して、主に用いられます。

「堪能」の類義語

堪能には以下のような類義語があります。

  • 満喫(まんきつ):十分に楽しみ、心ゆくまで味わうこと
  • 流暢(りゅうちょう):話しぶりがなめらかでよどみないこと
  • 達者(たっしゃ):あることに熟達しているさま
  • 熟練(じゅくれん):よく慣れていて上手なこと
  • 能力(のうりょく):物事を成し遂げることのできる力

「満喫」は、「堪能」の「満足いくまで楽しむ、食べる」という意味に対する類義語です。「流暢」は、「堪能」が「その道に通じ、深くすぐれている」という意味で、主に語学等に対して使われる際の、類義語となっています。

「堪能」の対義語

堪能には以下のような対義語があります。

  • 不堪:その道に優れていないこと

「堪能」の英語訳

堪能を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • proficient
    (器用)
  • skillful
    (達者)
  • smooth-spoken
    (流暢)

まとめ

以上、この記事では「堪能」について解説しました。

読み方堪能(たんのう)
意味深くその道に通じ、優れていること
類義語満喫、流暢、達者など
対義語不堪
英語訳proficient(器用)

「堪能」は、文脈によって、意味が大きく異なる熟語です。

しっかりと使い方を理解し、正しく使いましょう。