「他人行儀(たにんぎょうぎ)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「他人行儀(たにんぎょうぎ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「他人行儀」の意味をスッキリ理解!

他人行儀(たにんぎょうぎ):他人であるかのようによそよそしく振る舞うこと

「他人行儀」の意味を詳しく

「他人行儀」とは、他人であるかのようによそよそしく振る舞うことです。

「他人」には、以下のように複数の意味があります。

「他人」の意味
  1. 自分以外の他の人
  2. 血縁のつながりのない人
  3. 親しくない人
  4. 問題などの当事者でない人

「他人行儀」で使われる「他人」は、③の親しくない人という意味になります。

本来は親密な仲であるのにも関わらず、初対面の相手に対するようなよそよそしい態度を取ることが「他人行儀」にあたります。本当の他人に対しては「他人行儀」は使わないため注意しましょう。

「他人行儀」の使い方

  1. 思春期の息子は、自分の母親に対してやけに他人行儀な話し方をする。
  2. 彼女がどこか他人行儀なのは、昨日の私の発言に怒っているせいだろうか。

上記の例文のように、「他人行儀」は「他人行儀な」と連体詞のような使い方をすることが多いです。

①の例文では、「息子」が思春期であるために母親と親密なコミュニケーションを取るのを避けている様子が表されています。

②の例文では、「彼女」が自分に対してよそよそしいのを感じ取り、その原因を探っています。

「他人行儀」の類義語

他人行儀には以下のような類義語があります。

  • 水臭い:よそよそしくつれないこと
  • よそよそしい:親しみがないこと

「水臭い」「よそよそしい」はどちらも「他人行儀」と似た場面で使われる言葉です。

「他人行儀」が相手の態度や言動全般を指すのに対し、「水臭い」はその場の一言や遠慮した考え方を指して表現されることが多いです。

「そんなことを言うなんて水臭いじゃないか」と、自分に対する距離感の遠さを指摘することもできます。

 

「よそよそしい」は、主に冷たい態度全般を指す言葉です。

距離感を感じさせる点で「他人行儀」「水臭い」と近い言葉になり、より広い場面で使うことができます。

「他人行儀」の英語訳

他人行儀を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • stand on ceremony
    (堅苦しく振る舞う)
  • cold
    (冷たい)

“stand on ceremony” の意味

“stand on ceremony” は、「まるで他人のようによそよそしく振る舞う」というニュアンスにもっとも近い英語表現です。

“stand on” は、儀礼などを固く守る様子を表します。これに、「儀式」「作法」といった意味の “ceremony” が合わさって、「堅苦しい」というニュアンスになります。

「他人行儀」の状態であるときには、敬語になったりよそよそしくなったりと、距離感のある振る舞いになります。この振る舞いは、たいてい堅苦しく気の休まらないような雰囲気を作り出します。この空気感と似たような状況を表現するのが “stand on ceremony” なのです。

“cold” の意味

ただ相手の態度が冷たいだけであれば、 “cold” も使いやすい表現になります。

「他人行儀」のような、「本来もっとくだけた間柄であるはずの相手が、よそよそしく振る舞う」というニュアンスはあまり伝わりませんが、相手の態度が背景抜きでシンプルに伝わります。

まとめ

以上、この記事では「他人行儀」について解説しました。

読み方他人行儀(たにんぎょうぎ)
意味他人であるかのようによそよそしく振る舞うこと
類義語水臭い、よそよそしい
英語訳stand on ceremony(堅苦しく振る舞う)

仲が良かった相手が突然よそよそしくなるような経験は、誰にでもあるものです。「他人行儀」はそんな様子をぴったりと表現できる便利な言葉であるため、覚えておきましょう。

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ひな
ひな
国文学専攻の現役東大生ライター。 言葉には人と人をつなぐ力があると信じています。 間違えやすい言葉・新しい言葉の執筆が得意です。