「卓越」の意味とは?使い方から類義語や英語や対義語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「卓越(たくえつ)」です。「卓越した技術」などの表現を目にすることは多いでしょう。

以下では、「卓越」の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「卓越」をざっくり言うと……

読み方卓越(たくえつ)
意味群を抜いて優れていること
語源「抜きんでる」「範囲をこえる」という漢字の意味から
類義語卓抜、卓出、卓絶
対義語低劣
英語訳excellence(優秀)、superior(優越)、outstanding(傑出した)

「卓越」の意味をスッキリ理解!

卓越(たくえつ):群を抜いて優れていること

「卓越」の意味を詳しく

「卓越」とは、「群を抜いて優れていること」という意味です。

「卓越」が表す意味は、ただ優れていることではありません。他と比べて、技術や能力が極めて優れていることを指しているのです。

気象用語!「卓越天気」と「卓越風(たくえうふう)」

「卓越」は、気象用語にも使われていることをご存知でしょうか。以下では、「卓越天気」と「卓越風」について解説します。

 

卓越天気

「卓越天気」とは、ある一定の時間の天気を考えた時、その時間を代表する天気を指します。「代表」というニュアンスを「卓越」と表現しています。

たとえば、「晴れときどき曇り」の場合、「卓越天気」は晴れです。

卓越風

卓越風とは、一定の期間に吹く風のうち、最も頻度が高い風向のものを指します。ある風向の頻度が最も高いことを「卓越」で言い表しています。

たとえば、海風(海から陸に吹く風)は日中における卓越風であり、陸風(陸から海に吹く風)は夜間における卓越風です。

 

以上、気象用語の中で「卓越」が使用される例です。専門的な使い方とはいえ、「他よりも抜きんでている」というニュアンスは共通しています。

「卓越」の使い方

「卓越」の使い方の例として、以下のような文が挙げられます。

  1. 彼はその卓越した能力を評価され、最年少の日本代表選手となった。
  2. 卓越した歌唱力を持つ歌手のパフォーマンスで、会場は大いに盛り上がった。
  3. その会社は加工技術の卓越性で有名である。

上記の例文のように、「卓越」は「卓越した○○」という形で、ずば抜けた技術や能力を表すのに用いられます。○○に「歌唱力」や「分析力」といった具体的な能力や技術の名前を入れて、その能力が高いことを表すことができます。

③の例文にある「卓越性」とは、あるものが卓越しているさまを表す言葉です。

有名な経営学者のピーター・ドラッカーは、成長するために最も大事なことを「卓越性の追求」だと位置付けています。ここでの「卓越性」とは、他人と比べて自分の強みとなる能力のことであると捉えることができます。

「卓越」の語源

「卓越」という熟語は、用いられている漢字に注目すると、その意味をより理解しやすくなります。

まず「卓」には、「ひときわ高く抜きんでる」という意味があります。テーブルを意味する「卓子」のように、物理的な高さの意味でも使われます。次に「越」は、訓読みで「こえる」と読めるように「物事の範囲や程度をこえる」という意味です。

これら2つの似た意味の漢字を合わせて、「卓越」は「普通の範囲を大幅に越えて優れている」という意味を持っているのです。

「卓越」の類義語

卓越には以下のような類義語があります。

  • 卓抜(たくばつ):他のものをはるかに抜いて優れていること
  • 卓出(たくしゅつ):他に抜きんでて優れていること
  • 卓絶(たくぜつ):他に比べるものがないほど優れていること

これらの熟語は、「他と比較して、非常に優れていること」という意味を表しているという点で「卓越」と共通しています。どの熟語も「卓越」のように「卓抜した○○」「卓出した○○」などという形で用いることができます。

ただ、「卓絶」だけは、比較する対象が見当たらないほど、絶対的に優れていることを指します。何かが秀でている度合いは、「卓絶」が最も高いです。

「卓越」の類義語

卓越には以下のような類義語があります。

  • 低劣(ていれつ):他のものよえい、程度や内容が劣っていること

「低劣」は、「低劣な〇〇」というように、名詞を修飾する形で用いることが多いです。

「卓越」の英語訳

卓越を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • excellence
    (優秀)
  • superiority
    (優越)
  • outstanding
    (傑出した)

最初の2つの表現は名詞で「卓越」を表現しています。

「卓越した」のように形容詞の形で用いたい場合には、excellent・superior というように、上記の英単語の形容詞形を使いましょう。

superior には「階級が上の」「上級の」、outstanding には「突き出た」という意味がそれぞれあります。これらの単語を用いれば、「卓越」に含まれる「他より抜きんでる」というニュアンスを表すことができます。

以下、それぞれを用いた例文です。

例文
  • I am surprised by the degree of excellence of your technique.
    (あなたの技術の卓越性には驚かされる。)
  • The defensive skills of that team was excellent.
    (そのチームの守備力は非常に優れていた。)
  • When I met her for the first time, I could confirm the superiority in language ability.
    (彼女と初めて会った時、語学能力がずば抜けていることを確認できた。)
  • During our high school days, he was outstanding at physics.
    (高校時代、物理学において、彼の右に出る者はいなかった。)

まとめ

以上、この記事では「卓越」について解説しました。

読み方卓越(たくえつ)
意味群を抜いて優れていること
語源「抜きんでる」「範囲をこえる」という漢字の意味から
類義語卓抜、卓出、卓絶
対義語低劣
英語訳excellence(優秀)、superior(優越)、outstanding(傑出した)

近年、ロボットやAI技術の目覚ましい発展によって「人間の職が失われるのではないか」という不安の声がよく上がっていますよね。ドラッカーがいうように、卓越した技術と呼べるような自分の強みを1つでも磨けると良いですね。