「体性神経」と「自律神経」の違いとは?共通点までわかりやすく解説

違いのギモン

「自律神経」という言葉を聞いことがある人は多いのではないでしょうか。

「自律神経」が乱れるとよくない、だとか言われますよね。

体を健康に保つために重要だと考えている人が多いと思います。

 

ところで、「自律神経」と対になる表現として、「体性神経(たいせいしんけい)」があげられます。

みなさんは「体性神経」についてはご存知でしょうか。

こちらについては聞きなれない言葉だと思います。

しかし、「体性神経」も体の中で重要な役割を果たしているのです。

そこで、今回は「体性神経」と「自律神経」の違いについて解説していきたいと思います。

結論:「体性神経」は外の情報を伝え、「自律神経」は体内の情報を伝える

まず、「体性神経」は体の外にある情報を脳に伝える神経です。

一方、「自律神経」は各内臓の活動を制御し、体内からの情報を脳に伝える神経です。

つまり、「体性神経」は外の情報を伝えますが、「自律神経」は体内の情報を伝えるのです。

「体性神経」をもっと詳しく

体性神経は体の外にある情報を脳に伝える神経です。

そのため、大脳皮質と直結しています。

ちなみに、大脳皮質とは脳の外側にある灰色の部分のことです。

 

そして、体性神経は皮膚に何かが触れたのがわかる、運動をする、などという機能を持っています。

つまり、外からの情報を取り入れるのが体性神経なのです。

例えば、ボールを触ったり、そのボールを投げたりすることができるのは体性神経のおかげです。

ちなみに、体性神経は比較的感覚されやすい神経です。

 

そして、体性神経は感覚神経と運動神経にわけることができます。

まず、感覚神経とは五感の情報を伝える神経のことです。

例えば、モノに触れた時や、何かの音を聞いた時などに感覚神経が働いています。

また、運動神経とは体や内臓の筋肉の動きを指令するために信号を伝える神経の総称です。

例えば、スポーツをしている時などには、運動神経が活発に働いています。

 

また、体性神経は神経の中枢によってわけることもできます。

まず、脳が中枢の体性神経を脳神経と呼びます。

また、脊髄が中枢の神経を脊髄神経と呼びます。

「自律神経」をもっと詳しく

自律神経は各内臓の活動を制御し、体内からの情報を脳に伝える神経です。

ちなみに、各内臓の活動を制御する機能を自律機能と言います。

そして、自律神経には体液や血液の水分量を一定に保つ機能をもあります。

つまり、自律神経は体内の情報を脳に伝えるのです。

 

そして、自律神経には比較的感覚されにくいという特徴があります。

また、感覚されるのは異常事態が起こった時です。

例えば、腹痛が起こっている時には便秘になっているなど、体の中に異常がありますよね。

 

そして、自律神経は交感神経と副交感神経に分けることができます。

このうち、交感神経とは激しい活動を行っている時に活性化する神経のことです。

運動している時にはもちろん、日中活動している時には自律神経が活発に動いています。

 

また、副交感神経とは休んでいる時に活性化する神経のことです。

睡眠中などは副交感神経が活発に活動しています。

そして、副交感神経は体を回復に適した状態にします。

まとめ

以上、この記事では、「体性神経」と「自律神経」の違いについて解説しました。

  • 体性神経:体の外にある情報を脳に伝える神経
  • 自律神経:各内臓の活動を制御し、体内からの情報を脳に伝える神経

「体性神経」と「自律神経」はどちらも重要な神経です。

どちらも正常に保ち、健康な体で生活していきたいですよね。

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和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。