これではっきりした!「体制」「態勢」「体勢」「大勢」の違い

違いのギモン

「たいせい」と読む言葉はいくつかありますが、その中でも表記が似ていて間違えやすいものが 4つあります。「体制」「態勢」「体勢」「大勢」です。皆さまは、4つの言葉の違いをご存知でしょうか。

今回は「体制」「態勢」「体勢」「大勢」の違いについて解説します。

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結論:「体制」は仕組、「態勢」は準備、「体勢」は姿勢、「大勢」は成行き

「体制」「態勢」「体勢」「大勢」の違いを分かりやすくまとめたものが以下の表になります。

体制組織に備わっている継続的な仕組み
態勢物事に対してとる部分的な身構え
体勢姿勢
大勢物事の大まかな成り行き

「体制」をもっと詳しく


「体制」とは、社会や組織に備えられた継続的な仕組みのことを指します。英語では “system” と言います。

「体制」の特徴は、部分的または一時的なものではなく、きちんと秩序立てられており、そして長きにわたって存続するシステムであるということです。例えば、「経営の体制」という使い方があります。経営の仕組みは長期的なスパンを見据えて細かく策定されるものだからです。

 

また、取り決められたシステムが社会を支配している様も「体制」と言います。「資本主義体制」はその 1例です。

さらに、そうしたシステムが社会を支配する権力となる様も「体制」と言います。例えば「体制側」という言葉がありますが、これは支配している側の人という意味です。

「体制」の使い方の例

  1. 24時間の稼働を基本とする営業体制のコンビニ。
  2. 中央集権体制。
  3. 反体制運動を繰り広げる。

➋は、一部の人が国家の運営を司る支配形式のことです。➌の「反体制運動」は、権力を握る「体制側」の人に対する反発運動のことです。

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「態勢」をもっと詳しく


「態勢」とは、物事の情勢に対して身構えたり準備をすることです。英語では “attitude” と言います。

「体制」との違いは、一時的または部分的な身構えであるということです。例えば、「外国人の受け入れ『たいせい』を整える」と言う場合、一時的に外国人を受け入れられる状況を整える時は「態勢」となり、長期的な視野でシステムを構築する時は「体制」となります。

「態勢」の使い方の例

  1. いつでも動き出せる態勢を整えた。
  2. 犯人がこの近辺に身を潜めているとの情報があり、我々は警戒態勢に入った。
  3. 40人の避難者を受け入れる態勢が整った。

「体勢」をもっと詳しく


「体勢」とは、体の構えのことです。英語では “posture” と言います。「体制」や「態勢」に比べて、極めて物理的な意味合いが強い言葉です。

例えば、「体勢を立て直す」という使い方がありますが、これは崩れた姿勢をもとに戻すという意味です。

「体勢」の使い方の例

  1. 警官は射撃体勢を取った。
  2. 飛行機は着陸体勢に入った。
  3. 寝かせておくのが今の彼にとって一番楽な体勢だ。
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「大勢」をもっと詳しく


「大勢」とは、物事の大まかな成り行きのことを指します。英語では “general situation” と言います。

例えば、「試合の大勢が決まった」という使い方がありますが、これは試合の大まかな成り行きが分かり、勝敗が決まりつつあることを指します。

ちなみに、「おおぜい」と読んでしまうと人数が多いことを指してしまうため、読み間違えないようにしましょう。

「大勢」の使い方の例

  1. 明日の正午までにこの度の選挙の大勢が決まる。
  2. 大勢に順応する。
  3. 大勢に影響はない。

➋は、世の中の傾向に自分も同調することを指します。➌は、影響は小さく、今後の展開はさほど変わらないという意味です。

まとめ

以上、この記事では、「体制」「態勢」「体勢」「大勢」の違いについて解説しました。
最後にもう一度、下記の表を確認しましょう。

体制組織に備わっている継続的なシステム
態勢物事に対してとる部分的な身構え
体勢姿勢
大勢物事の大まかな成り行き

4つの「たいせい」について解説してきましたが、特に「体制」と「態勢」は長期的か一時的かという点を除けば意味は似通っているため注意が必要でしょう。それぞれの意味をきちんと押さえて、上手に使い分けてくださいね。

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