「太公望」の意味とは?読み方は?使い方から英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「太公望(たいこうぼう)」です。

この言葉はみなさんも一度は聞いたことがあると思いますが、意味については知らない人も多いと思います。

しかし、日常会話でも用いられる表現なので、知らないと教養がない人だと思われてしまうかもしれません。

そこで、太公望の意味、由来、例文、英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「太公望」をざっくり言うと……

読み方太公望(たいこうぼう)
意味釣りが大好きな人のこと、もしくは釣りをする人のこと
由来呂尚が文王と出会った時、釣りをしていたこと
英語訳an angler

「太公望」の意味をスッキリ理解!

太公望:釣りが大好きな人

「太公望」の意味を詳しく

太公望とは、釣りが大好きな人のこと、もしくは釣りをする人のことです。

また、釣りに限らず、趣味で暇をつぶしながら世の中に出るチャンスを待っている逸材、という意味で用いられることもあります。

そのため、「太公望」はポジティブな意味で使われる言葉だと言えるでしょう。

「太公望」の由来

太公望の由来は、呂尚(りょしょう)という人物が釣りをしていたことです。詳しく見ていきましょう。

中国には紀元前10世紀ごろ、周という王朝がありました。

この国の初代の王は文王です。

 

そして、文王はある日、狩りに出る前に占いを行うと、「今日の獲物は龍でも虎でも熊でもなく、覇王を補佐する人物である」という結果が出ました。

その後、文王が狩りに出かけると、道の途中で釣りをしている老人に出会います。老人の名前は呂尚です。

呂尚と話しているうちに、文王は彼の深い知識と高い徳に気づきました。

 

その時、文王は祖父の太公(たいこう)の言葉を思い出します。

祖父は昔、「やがて立派な人物が現れてこの国は栄えるだろう」と文王に告げていたのでした。

文王は呂尚こそがその人物だと確信しました。

 

なので、文王は呂尚を先生とあおいで尊敬しました。

そして、「太公」が待ち「望」んだ人物、ということから、呂尚に「太公望」というあだ名をつけました。

つまり、「太公望」と呼ばれた呂尚が釣り好きだったことから、現在の意味が生まれたのです。

 

このような由来を持つ太公望ですが、呂尚は釣りをしていたわけではなかったと言われています。

呂尚は先の曲がってない釣り針にえさをつけず、川の水面より上に垂らしていたのです。

そして、これを毎日続けていました。

 

当然、周りの人は頭がおかしいと言い、奥さんもしびれを切らして逃げてしまいました。

しかし、呂尚は周りのことは気にせず、ずっと釣りのふりをし続けました。

すると、やがてこのことは世間のうわさとなり、文王の耳にまで入るようになりました。

 

そして、呂尚はひょっとしたら賢人なのかもしれない、と感じた文王は呂尚のところに家来を派遣しますが、相手にされませんでした。

なので、文王は呂尚に直接会うことにしたのです。

つまり、呂尚は魚を狙っていたわけではありません。

呂尚が狙っていたのは天下で、それに食いついてきたのが文王だったのです。

そして、この後、呂尚は一国の王にまで上りつめることになります。

呂尚(?年~?年)

呂尚の生まれた時期や亡くなった時期はよくわかっていません。

ただ、若いころは貧しかったと言われています。

そして、呂尚は文王を助けて殷(いん)の国を倒し、周の国で中心的な役割を果たしました。

その後、文王から斉(せい)の国を与えられて初代の王になります。

「太公望」の例文

  1. 彼は太公望仲間と旅に出かけた。
  2. 彼は週に1回は釣りに出かけるので、太公望と呼ばれている。
  3. 彼は太公望を自称して、企業からのスカウトを待っている。

このうち、➊と➋の例文では「釣りが大好きな人」という意味で使われています。

また、➌の例文では「趣味で暇をつぶしながら世に出る機会を待っている逸材」という意味で使われています。

「太公望」の英語訳

「太公望」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • an angler
    (釣り人)

そのままですね。

まとめ

以上、この記事では「太公望」について解説しました。

読み方太公望(たいこうぼう)
意味釣りが大好きな人のこと、もしくは釣りをする人のこと
由来呂尚が文王と出会った時、釣りをしていたこと
英語訳an angler

もし釣りが大好きな友達がいたら、この言葉について教えてあげるのもいいかもしれません。

ABOUT US

和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。