「体系化」の意味とは?読み方は?使い方から英語や類語や対義語まで

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「体系化(たいけいか)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語・手順についてわかりやすく解説します。

☆「体系化」をざっくり言うと……

読み方体系化(たいけいか)
意味別々の情報をある原理に従って論理的にまとめること
類義語構造化、編成
対義語各論
英語訳systematize(体系化)

「体系化」の意味をスッキリ理解!

体系化(たいけいか):別々の情報をある原理に従って論理的にまとめること

「体系化」の意味を詳しく

「体系化」は「別々の情報をある原理に従って論理的にまとめること」という意味です。

簡単に言い換えると、「ひとつにまとめてわかりやすくすること」となります。

「体系」とは
  • 個々の認識を一定の原理に従い論理的に組織した知識の全体
  • 個々の部分が相互に連関して全体としてまとまった機能を果たす組織体

「体系」に「化」がついて「組織にする」、つまり、「まとめる」という意味合いになります。

 

「体系化」されたものの例として、教科書が挙げられます。たとえば理科の教科書であれば、実験結果や観察結果などが関連付けてまとめられています。

ただまとめられているだけでなく、自然科学の原理に基づいてまとめられています。何らかの原理に沿ってまとめられていないと「体系化」とは言わないため注意が必要です。

「体系化」の使い方

  1. 君のマネージャーとしての経験を体系化して、マニュアルを作っておいてちょうだい。
  2. この学問はまだ新しく、専門書を読んでも体系化して説明しているものはほとんどない。
  3. 自分で知識を体系化することでより理解が深まるから、テスト前には習ったことを体系化し直してみてはどうだろう。

上記の例文のように、「体系化」はビジネスや学問を扱うときに多く使われます。

①の「体系化」は「別々の情報をある原理に従って論理的にまとめること」を指します。マニュアルは、起こりうる事象を場合分けして論理的にまとめられています。

②は「別々の情報をある原理に従って論理的にまとめること」という意味で「体系化」が使われています。原理原則が解明されていない場合、わかりやすくまとめても「体系化」と言えません。

③の「体系化」は「ひとつにまとめてわかりやすくすること」を表します。

「体系化」の類義語

「体系化」には以下のような類義語があります。

  • 構造化:物事を要素に分解し、再構成すること
  • 編成:個々のものをまとまりのある全体に組織化すること

「体系化」の対義語

「体系化」には以下のような対義語があります。

  • 各論:全体を構成する各項目についての議論

「体系化」の英語訳

「体系化」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • systematize
    (体系化)

「体系化」を行う手順

「体系化」はとても難しい作業です。しかし、一度「体系化」に成功してしまえば新しい事例もすぐに処理できるようになります。また、初めてその分野を学ぶ人にとって指針になります。

「体系化」を行う方法は様々ありますが、ひとつを紹介します。

  1. すでに持っている知識を列挙する
  2. それらひとつひとつについて、理由や背景を考える
  3. 抽出した理由や背景の関連を考える(ツリー型やグループ分けなどの枠組みに落とし込む)
  4. 不足している部分があれば補う
  5. 全体をまとめるテーマを決める
③には、まとめ方のコツがあります。ビジネスなどによく使われる枠組みは「フレームワーク」と呼ばれ、分かりやすくまとめることに適しています。必要に応じて参照してください。

まとめ

以上、この記事では「体系化」について解説しました。

読み方体系化(たいけいか)
意味別々の情報をある原理に従って論理的にまとめること
類義語構造化、編成
対義語各論
英語訳systematize(体系化)

「体系化」は抽象的な言葉で理解が難しいでしょう。「まとめる」とほとんど同じ意味と理解している人も多いですが、「体系化」には一貫した原理が必要です。

「体系化」されたものを受け取るだけでなく、自ら「体系化」できる人材になりましょう。

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シェスカ
公的文章に詳しい大学院生。 学術論文や特許の執筆を得意としています。 スッキリではその知識を活かし、専門用語の解説を担当しています。