「他言無用」の意味とは?読み方は?使い方から英語や類語まで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「他言無用(たごんむよう)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「他言無用」をざっくり言うと……

読み方他言無用(たごんむよう)
意味内密の話を他人にもらしてはならない
語源秘密を他の人にはもらしてはいけない
類義語秘密、内緒、口外無用、極秘情報、内密など
対義語公然、公開、赤裸々、表沙汰、ざっくばらんなど
英語訳keep it to yourself(他言無用でお願いします)
betweem you and I(あなたと私の間で他言無用でお願いします。)
keep under wraps.((ビジネス場面で)他言無用でお願いします。)

「他言無用」の意味をスッキリ理解!

他言無用(たごんむよう):ある話題を他人にもらしてはならないということ

「他言無用」の意味を詳しく

「他言無用」とは、内密の話を他人にもらしてはならないという意味です。

他言の読み方には「たげん」と「たごん」の2パターンありますが、一説にはたげんと読まないという説もあります。

 

「たげん」という音には一般的に多言という漢字をあてます。多言とは口数が多いという意味や饒舌であるという意味を表します。

そのため、「たげんむよう」という読みは、口数が多い、饒舌であるという意味では他言無用の本来意味とは大きく異なってしまうため、間違っているという説があります。

 

しかし、これはあくまでも「多言」という漢字をあてた時の場合です。一般的に辞書でも「たげん」という読み方が示されているのでこの読み方も正しいです。

ただ、上記に述べた通り「多言」と勘違いしてしまう人もいるため「たごん」と読むことをおすすめします。

「他言無用」の使い方

  1. このお話は他言無用でよろしくお願いします。
  2. ばれたらいけないから、あの人には他言無用で頼むよ。
  3. 他言無用の内容であると知っていながら彼は彼女に話してしまった。

ただし、この他言無用という言葉は少し偉そうなニュアンスを与えてしまうため、ビジネスや目上の人と話す場面ではあまり使われません。

このような場面では、下記のような言葉を使います。

  • ご他言は無用に願います
  • ご他言はお慎みくださるようお願い申し上げます

ビジネスや目上の人と話す場合で、他言無用という言葉を使いたいときは「他言無用にしていただけますようお願いいたします」といったように、他の敬語表現と併用すると丁寧な印象を与えることが可能です。

「他言無用」の語源

他言無用を構成する単語は以下の通りです。

  • 他言:秘密などを他の人に話すこと
  • 無用:してはいけないこと

それぞれの漢字の意味から、秘密などを他の人にもらすことをしてはいけないという意味が推測できます。

「他言無用」の類義語

他言無用には以下のような類義語があります。

  • 秘密:かくして人に知らせないこと。
  • 内緒:ちょっとした隠しごと。
  • 口外無用:他人に話をしたり、秘密をもらしたり、してはならないこと。
  • 極秘情報:セキュリティレベルが一番高い機密の情報。
  • 内密:表沙汰にしないこと

「他言無用」の対義語

他言無用には以下のような対義語があります。

  • 公然:世に知れ渡っていること。
  • 公開:広く一般に開放すること。
  • 赤裸々:包み隠しがないこと。
  • 表沙汰:隠しておきたいことが世に広まること。
  • ざっくばらん:遠慮や隠し事がないさま。

「他言無用」の英語訳

他言無用を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • keep it to yourself.
    (他言無用でお願いします。)
  • between you and I.
    (あなたと私の間で他言無用でお願いします。)
  • keep under wraps.
    ((ビジネス場面で)他言無用でお願いします。)

まとめ

以上、この記事では「他言無用」について解説しました。

読み方他言無用(たごんむよう)
意味内密の話を他人にもらしてはならない
語源秘密を他の人にはもらしてはいけない
類義語秘密、内緒、口外無用、極秘情報、内密など
対義語公然、公開、赤裸々、表沙汰、ざっくばらんなど
英語訳keep it to yourself(他言無用でお願いします)
betweem you and I(あなたと私の間で他言無用でお願いします。)
keep under wraps.((ビジネス場面で)他言無用でお願いします。)

他言無用な話は誰でも1つはあることでしょう。秘密はしっかりと守って信頼される人間になるように心がけましょう。