「度々」の意味とは？読み方は？使い方から英語や類義語まで解説

今回ご紹介する言葉は、熟語の「度々(たびたび)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「度々」をざっくり言うと……

「度々」の意味をスッキリ理解！

「度々」の意味を詳しく

「度々」は、同じことが何度も繰り返される様子という意味です。

「何度も」「何回も」というニュアンスを相手にかしこまって伝える際にも使います。

一般的な読み方は「たびたび」です。まれに「とど」「よりより」などと読まれることもあります。

書き方に関しては、「度度」と表記されることもありますが、「度々」と意味や使い方は同じです。一般的には「度々」が用いられるので、ビジネスシーンなどでは「度々」と表記する方が無難でしょう。

「度々」の使い方

「度々」の使い方として最も基本的な形は、「度々すみません」です。これは「何度も繰り返しすみません」という意味で、何度も繰り返して同じ人に対して迷惑をかけてしまうことをあらかじめ伝える、謝る際などに用います。

具体的には、繰り返し質問する、繰り返し連絡する、繰り返しお願いをするなど、同じ動作を同じ人に対して繰り返す場面で用います。会話中や電話における口語や、メールなどの文章でも使うことができます。

会話やメールにおいて、挨拶や文頭で「度々すみません」と述べることで、会話の最初のきっかけになり、本題への話の流れが不自然になりにくくなります。

ただし、「度々すみません」は少しくだけた表現であり、目上の人や敬意を示す必要がある人に対して用いるのは適切ではありません。

よりかしこまった表現にする場合は、以下のように言い換えます。

「度々申し訳ありません」「度々申し訳ございません」は、「度々すみません」のより丁寧な表現です。ビジネスシーンでは、取引先やお客様などに対して用いるとよいでしょう。

「度々恐れ入ります」は、何度も迷惑をかけてしまって申し訳ないという意味を表したいときに使います。

「度々お手数おかけします」は、相手に何度も時間や労力などの手間をかけさせてしまうことに対して申し訳なく思うことを表現することができます。

「度々すみません」以外にも「度々」を使う場面があります。

③の例文のように、「度々の〇〇」と表現すると、「何度も〇〇を繰り返す」という意味になります。

「度々ありがとうございます」は、相手に何度も気遣いしてもらったことに対して感謝を述べる際に用いる表現です。

ここまで「度々」の使い方を解説しましたが、注意点が3つあります。

まず①について、「度々」は何度も繰り返されることを意味するので、当たり前ですが1回目に使うことはありません。そのため、初対面の人に対して使うと誤解が生じることも考えられるので、注意しましょう。

②については、「度々」は重ね言葉です。同じ言葉を重ねると「再婚」などを連想してしまうため、結婚式や葬儀で用いることがないよう、注意しましょう。

③の「度々お世話になっております」は、何度も相手に迷惑をかけることを当たり前と捉えるかのような、少し厚かましい印象を相手に与えてしまう可能性があります。

「度々」はさまざまな使い方ができる言葉ですが、注意すべき点をきちんと認識しておきましょう。

「度々」の類義語

「度々」には以下のような類義語があります。

「重ね重ね」は、「度々」とほとんど同じ意味で使われますが、「重ね重ね」の方がより相手に心情を伝えたい場合に使われる言葉です。

「度々」の英語訳

「度々」を英語に訳すと、次のような表現になります。

「度々すみません」は、 “again” を用いて、 “Sorry to bother you again.” と表現します。「度々すみません」以外の「度々」は、 “often” などを用いて英訳します。

まとめ

以上、この記事では「度々」について解説しました。

「度々」は電話やメールなど、ざまざまな場面で日常的に使われます。その分、使い方が複雑になっているので、今一度確認しましょう。