故事成語「小人の交わりは甘きこと醴の如し」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「小人の交わりは甘きこと醴の如し(しょうじんのまじわりはあまくことれいのごとし)」です。

言葉の意味・使い方・由来・対義語についてわかりやすく解説します。

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「小人の交わりは甘きこと醴の如し」の意味をスッキリ理解!

小人の交わりは甘きこと醴の如し(しょうじんのまじわりはあまくことれいのごとし):
大したことのない人物の交友関係はベタベタとしている

「小人の交わりは甘きこと醴の如し」の意味を詳しく

「小人の交わりは甘きこと醴の如し」は、人間関係の良いあり方を教えている故事成語です。

「小人」は、「大したことのない人物」という意味です。「醴」は「甘酒」という意味があります。ここでは、ベタベタしたもののたとえで使われています。

つまり、「小人の交わりは甘きこと醴の如し」は、文字通りに考えると「大したことのない人物の交友関係がベタベタしているのは、甘酒のようだ」という意味になります。

 

人間関係がベタベタとしているのは、必ずしも悪いことばかりではないように思われるかもしれません。親密な友人関係を築くのは、大切なことですよね。

しかし、本当にお互いに思いやれるのではない表面的な人間関係は、やはり問題があります。いつも一緒にいるだけ、みんなと同じ行動をとらないと心配になる、といった人間関係は、本当に仲がいいとは言えないでしょう。

 

例として、「インターネットいじめ」を考えてみましょう。スマートフォンが普及して、学校での人間関係がSNS上にも広がりました。そこで、すぐに返信をくれない子を仲間はずれにするといったいじめが横行しているというのです。

仲間外れにされないように、常にクラスメイトと連絡を取り合っている一方で、理不尽な理由からすぐに仲間外れにされる子がでてきます。

こうしたうわべだけの人間関係には問題があることが、納得できるでしょう。

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「小人の交わりは甘きこと醴の如し」の使い方

  1. 小人の交わりは甘きこと醴の如し。重荷になるような人間関係は、絶ったほうがいい。
  2. 小人の交わりは甘きこと醴の如し。無理して友人と頻繁に会う必要はない。
  3. インターネット上の陰湿ないじめは「小人の交わりは甘きこと醴の如し」を体現している。

「小人の交わりは甘きこと醴の如し」の由来

「小人の交わりは甘きこと醴の如し」は、古代中国の書物『荘子(そうじ)』の一節に由来する言葉です。

この書物を書いたのも荘子という名前の人です。彼は、宇宙の真理に従うことを説く「道家」の一人です。彼の思想は「無為(むい)自然」に代表されるように、自然に従うことにまとめられます。

 

さて、荘子の一節を引用してみましょう。

かつ君子の交わりは淡きこと水の如く、小人の交わりは甘きこと醴の如し。君子は淡くしてよって親しみ、小人は甘くして以て絶つ。彼(か)の故(ゆえ)無くして以て合う者は、則(すなわ)ち故無くして以て離る。

最後の一文は、「このように、理由なく付き合っている人は、理由なく別れてしまう」という意味です。

「君子」は、本当に仲良くしたい人とだけ、アッサリしながらも長続きする関係を築きます。しかし、「小人」は、特に理由もなくベタベタとした人間関係を築くので、理由なく別れてしまうと述べています。

 

中国の古典では、「君子」と「小人」を比較したものが多くあります。

「君子」は、「高い徳を備えた人物」という意味です。小人の対義語ですね。「徳のある人はこうしている」という教えによって、人々の生き方を良くしようとしているといえます。

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「小人の交わりは甘きこと醴の如し」の対義語

「小人の交わりは甘きこと醴の如し」の対義語は、「君子の交わりは淡きこと水の如し」です。

「立派な人物の人間関係は、水のようにサラッとしている」という意味です。

「なるほど、人の上に立つには義理人情に流されずにドライにならなければいけない」と納得する人もいるかもしれません。しかし、ここでは違う意味があるのです。

「水のようにあっさりしている一方で、長続きする」のが、「君子」の人間関係のポイントです。それに対して、「小人」の人間関係は、「甘酒のようにベタベタしている一方で、長続きしない」点に問題があります

まとめ

以上、この記事では「小人の交わりは甘きこと醴の如し」について解説しました。

読み方小人の交わりは甘きこと醴の如し
(しょうじんのまじわりはあまくことれいのごとし)
意味大したことのない人物の交友関係はベタベタとしている
由来古代中国の書物『荘子』の一節から
対義語君子の交わりは淡きこと水の如し

ベタベタした人間関係はストレスのもとです。仲のいい友達と、気疲れしない範囲で付き合いたいですよね。

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