「消長(しょうちょう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「消長(しょうちょう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「消長」の意味をスッキリ理解!

消長(しょうちょう):勢いが衰えたり盛んになったりすること

「消長」の意味を詳しく


「消長」は、勢いが衰えたり盛んになったりすることを言います。「盛衰(せいすい)」と言い換えることもできます。

「長」は、訓読みで「長(た)ける」と読むことがあります。盛りの時期や、そのような状態になることを言います。「消」は、読んで字のごとく「消えること」を表します。これらの意味から、「消長」は栄えることと衰えることの両極を対比した言葉なのです。

また、「消長」は、主に国勢や文明が盛んになったり衰えたりすることを表す際に使われます。

「消長」の使い方

「消長」は、以下のように使うことができます。

  1. 文明の消長を繰り返し、現在がある。
  2. 最近の日本についてを考えると、国力の消長は免れないのだろうか。
  3. 大病を患った彼女は、病状の消長を繰り返しながら、快方に向かっているという。

①の例文は、文明が盛んになったり衰えたりして代わる代わる出現し、その発展の結果として現在に繋がっているということを表しています。

②の例文は、国の勢力が盛んになったり衰えたりすることを表しています。

③の例文は、病状が悪化したり回復したりすることを繰り替える様子を表しています。このように、病候についても「消長」という言葉を使って表現することがあります。

「消長」の類義語

「消長」には以下のような類義語があります。

  • 浮沈(ふちん):栄えることと衰えること
  • 栄枯(えいこ):栄えることと衰えること
  • 起伏(きふく):盛んになったり衰えたり、変化があること

これらの類義語はいずれも、反対の意味の漢字を組み合わせることによって成り立っています。

「浮沈」は、読んで字のごとく、浮いたり沈んだりすることを言います。訓読みして、「浮き沈み」と言うこともあります。「浮き沈み」は、口語的な表現です。

「あの会社は、浮沈を繰り返して今の巨大な規模にまで成長した。」「会社の浮沈を賭(か)けて、なんとしてでもこのプロジェクトを成功させなければならない。」などと使います。

  • 浮沈を賭ける:今後の浮き沈みについて、勝負に出ること

「栄枯」は、もともとは草木が茂ることと枯れることを表した言葉です。主に、「栄枯盛衰」という四字熟語で用いられます。

  • 栄枯盛衰(えいこせいすい):栄えたり衰えたりすること

主に、国家や人、世の中のことなどを言う際に用いられます。

また、「起伏」は本来、高くなったり低くなったりしていることという意味です。ここから転じ、盛んになったり衰えたりすることを表します。「起伏の激しい大学生活だった」「彼女は感情の起伏が激しい人だ」などと使います。

「消長」の英語訳

「消長」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • ups and downs
  • rise and fall
  • prosperity and decline
  • ebb and flow

いずれの英語訳も、「消長」の直訳として用いることができます。

上記のように、英語においても、栄えること(上がること)と衰えること(下がること)を対比させた表現を用います。

ups = 上昇、上がるdowns = 下降、下がる
rise = 上昇するfall = 落ちる
prosperity = 繁栄、成功decline = 衰える、減退する、傾く
flow = 満ち潮、満ち溢れる、充満するebb = 引き潮、減退、衰退

“ebb and flow” は、もともと「潮の満ち引き」という意味です。

まとめ

以上、この記事では「消長」について解説しました。

読み方消長(しょうちょう)
意味勢いが衰えたり盛んになったりすること
類義語浮沈、栄枯、起伏
英語訳ups and downs(消長)

物事は、どんなことにおいても「消長」がつきものです。栄え続けることは大変難しく、不可能に近い至難の業なのです。人生も同じで、いつでも波に乗っていられるわけではありません。厳しい時期を乗り越えることが大切ですね。

「消長」の意味をきちんとおさえ、正しく使えるようにしましょう。