「所詮(しょせん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「所詮(しょせん)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「所詮」の意味をスッキリ理解!

所詮(しょせん):結果として最終的に行き着くところ

「所詮」の意味を詳しく

「所詮」は、結果として最終的に行き着くところという意味です。

「所詮」は名詞として使われる場合と、副詞として使われる場合とで意味が少し異なるので紹介します。

名詞
  • 結末として最終的に落ち着くところ
  • 仏教用語の一つ
副詞
  • 最終的に行き着くところを主張したいときに用いる。「結局は」「つまるところ」
  • 他人に対する命令的な意味を持ち合わせて意思を伝達する際に用いる。

このように「所詮」には多くの意味がありますが、基本的には名詞の「結末として最終的に落ち着くところ」と、副詞の「結局は」「つまるところ」という意味で使われます。

副詞の1つ目の意味で用いる場合は、意味に否定的なニュアンスの文章で使われます。使い方の項目で詳しく解説します。

「所詮」の使い方

  1. 所詮なにをしても無駄だろう。
  2. あの人とは所詮住んでる世界が違うから、比べものにならない。
  3. 過程も大事だが、所詮結果が全てだ。
  4. 所詮は彼の努力次第だ。

「所詮」は口頭で頻繁に使われる言葉です。あまり文章で「所詮」を使うことはありません。その理由は、「所詮」という言葉を使う人が感じ取った内容を言う際に使うからです。

「所詮」は多くの人がそう言っている周知の事実ではなく、自分自身の主観で判断したことであったり、客観的に何かを見たことなど、1人の視点からによる結果を述べるときに用います。

 

「所詮」の後に続く内容は、ネガティブであることが多いです。

①の例文に使われている「所詮〇〇しても無駄だろう」は、結局のところ何をしても意味がないし、変わらないだろうという発言者のあきらめの気持ちが表れています。

②の例文の「所詮〇〇ない」という表現は代表的ですが、「結局のところやりがいがない」という意味を含んだ消極的な意味合いが含まれています。

例文では、あの人はすごい、尊敬できると思っても、世界が違うからたどり着くことはできないという消極的な気持ちを「所詮」を使うことによって強調しています。

 

①〜③の例文は副詞として用いていますが、④の例文は名詞として使っています。

「所詮」の語源

「所詮」を構成する漢字の意味は、それぞれ以下の通りです。

  • :いわゆる、一般的に言われるところの
  • :明らかな、物事の真理

「詮」は仏教用語が由来とされています。経文の文句やその理を表す時に「詮ずるところ」という言葉が使われました。これは「要するに、終局的には」という意味です。

「所詮」の類義語

「所詮」には以下のような類義語があります。

  • 終局:事の終わり
  • 漸く(ようやく):待っていたことが実現するさま
  • 挙げ句の果て:結局のところ
  • 畢竟(ひっきょう):つまることろ
  • やっぱり:やはり

「終局」は「所詮」と似ていて「最終的にやはり」という意味があります。「終局」はこれまでの内容を振り返ってみて、とりあえずのところこのように判断できるという場面で使います。

それに対して「所詮」は最後の結論出しまでした上で、その結論が否定的な内容である時に使います。使う場面で違いがあることに注意しましょう。

「所詮」の英語訳

「所詮」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • after all
    (結局)
  • in the end
    (最後には)
  • anyway
    (とにかく)

「所詮」をそのまま直訳できる英語はありませんが、似たニュアンスの表現は上記のようになります。文中でも以下の例文のように自然と「所詮」の意味合いを出すことができます。

例文
  • I stand no chance at all against him.(私が彼に勝てる見込みはない。)
  • My success is out of the question.(私には所詮成功できない。)

まとめ

以上、この記事では「所詮」について解説しました。

読み方所詮(しょせん)
意味結果として最終的に行き着くところ
語源「いわゆる」「明らかな」という意味の漢字から
類義語終局、漸く、挙げ句の果てなど
英語訳after all, in the end, anyway

「所詮」は話し言葉でよく使われます。日常会話で間違った使い方をしないよう、正しい意味を理解しましょう。