「小人閑居して不善をなす」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「小人閑居して不善をなす(しょうじんかんきょしてふぜんをなす)」です。

言葉の意味・使い方・語源・英語訳についてわかりやすく解説します。

「小人閑居して不善をなす」の意味をスッキリ理解!

小人閑居して不善をなす(しょうじんかんきょしてふぜんをなす):つまらない人物は、暇ができると悪いことをしがちであるということ

「小人閑居して不善をなす」の意味を詳しく

「小人閑居して不善をなす」は「つまらない人物は、暇ができると悪いことをしがちであるということ」を意味します。

人徳のない人は、何もすることが無くなると、ろくなことをしないという教訓を示す故事成語です。

本来、「閑居」の「閑」は暇という意味合いではなく、人目から離れて一人でいるときという意味合いでした。現在はどちらのニュアンスでも使われます。

「小人閑居して不善をなす」のそれぞれの言葉の意味

「小人(しょうじん)」は「教養や人徳がないどうしようもない人」を指します。「徳が高く品位のある人」という意味の「君子(くんし)」の対義語です。

「閑居(かんきょ)」は「暇を持て余して何もしていないこと」を指します。周りの人がいない環境におかれているというニュアンスを持ちます。

「不善(ふぜん)」は「善くないこと」を意味します。

これらの言葉が組み合わさって、「小人閑居して不善をなす」は「つまらない人物は、暇ができると悪いことをしがちであるということ」という意味となっています。

「小人(しょうじん)」を「しょうにん」と読まないようにしましょう。また、「不善」を「不全」と表記するのは誤りです。

「小人閑居して不善をなす」の使い方

  1. ほとんどの学生は、小人閑居して不善をなすと言うように、課題を与えないとろくなことをしない。
  2. せめてバイトはした方がいいよ、小人閑居して不善をなすと言うくらいだしさ。
  3. 彼は大学の部活をやめてから、毎日のようにパチンコを打っており、まさに小人閑居して不善をなすだ。

「小人閑居して不善をなす」は、ネガティブな感情を持って使われることが多いです。

①の「小人閑居して不善をなす」は「人徳のない人は、人の目がなく何もすることが無くなると、ろくなことをしない」という教訓を指します。

②は「つまらない人物は、暇ができると悪いことをしがちであるということ」という意味で「小人閑居して不善をなす」が使われています。「~と言う」のように、引用する形で使われることが多いです。

③の「小人閑居して不善をなす」は「つまらない人物は、暇ができると悪いことをしがちであるということ」を指します。

「小人閑居して不善をなす」の由来

「小人閑居して不善をなす」は、中国の古典である「四書五経(ししょごきょう)」のうち、四書の一つである「大学」の一説が語源となっています。「大学」の一説を以下に示します。

君子必慎其独也 小人閑居為不善

教養や人徳を備えた知識人の君子は、他人の目がなくても必ず慎み深く行動するが、教養や人徳のない、品性に欠ける小人は、一人でいると悪事を犯しやすくなる

「君子」と対比して、「小人」を非難するようなニュアンスを持って記述されています。

「小人閑居して不善をなす」の英語訳

「小人閑居して不善をなす」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Idleness is the mother of all evil
    (怠惰は諸悪の母(根源)である)
  • Do nothing is how we learn to do ill
    (人は何もしないと悪事を働くようになる)
  • By doing nothing we learn to do ill
    (何もしないでいると悪事を覚える)

まとめ

以上、この記事では「小人閑居して不善をなす」について解説しました。

読み方小人閑居して不善をなす(しょうじんかんきょしてふぜんをなす)
意味つまらない人物は、暇ができると悪いことをしがちであるということ
由来「四書五経」の「大学」
英語訳Idleness is the mother of all evil(怠惰は諸悪の母(根源)である)

「小人閑居して不善をなす」は人を非難する意味合いの言葉であるため、使いどころに注意してください。

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シェスカ
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公的文章に詳しい大学院生。 学術論文や特許の執筆を得意としています。 スッキリではその知識を活かし、専門用語の解説を担当しています。