「捨象(しゃしょう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「捨象(しゃしょう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「捨象(しゃしょう)」の意味をスッキリ理解!

捨象(しゃしょう):物事を抽象化する際、余計な情報を切り落とすこと

字面を見ただけでは「何かを捨てる」ということはわかっても、明確な意味まではわかりにくい単語です。丁寧に理解して、実際の思考で使えるようになりましょう。

「捨象(しゃしょう)」の意味を詳しく

「捨象(しゃしょう)」とは、物事を抽象化する際、余計な情報を切り落とすことです。

具体例を挙げます。ここに3匹の猫がいます。体の大きい白猫と目つきの悪い黒猫、痩せ細った縞模様の猫です。それぞれは異なる個体ですが、より広い視野から見れば、3匹とも共通の「猫グループ」に属していることがわかります。

上記のように、対象をより広い意味を示す概念にまとめることを「抽象化」といいます。

いま抽象化を行った際、3匹の猫の毛並みや体格といった特徴を切り捨てて思考をしました。このように、抽象化をするとき余計な情報を度外視することを「捨象」といいます。

「捨象(しゃしょう)」の使い方

  1. 動物を分類するために、細かな特徴を捨象する。
  2. 問題の細かな部分を捨象することで、本質を見出す。

①の例文は、動物をグループ分けする際に大まかな特徴に着目している様子を表しています。

②の例文は、問題解決に取り組む時、細かな部分を無視して本質を突き止めようとする姿勢について書かれています。物事の本質を意識することの重要性はことわざの「木を見て森を見ず」でも指摘されています。

「捨象(しゃしょう)」の類義語

「捨象(しゃしょう)」には以下のような類義語があります。

  • 抽象化:対象から注目すべき要素を取り出すこと
  • 概括:物事の内容を大ざっぱにまとめること
  • 普遍化:個別的・特殊なものを捨て、共通なものを取り出すこと

抽象化、概括、普遍化はどれも物事を大まかに分類し直すことを意味しています。このとき、余計な情報を切り捨てる作業が「捨象」です。「抽象化」と「捨象」は、同じ作業の異なる一面を表しています。

「捨象(しゃしょう)」の対義語

「捨象(しゃしょう)」には以下のような対義語があります。

  • 具体化:はっきりした形や内容を持つこと
  • 対象化:抽象概念を物理的なものとして表すこと

「捨象」の対義語としては、具体化を表す単語があります。具体と抽象を行き来することで、より深い思考をすることができます。

「捨象(しゃしょう)」の英語訳

「捨象(しゃしょう)」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • abstraction
    (抽象化すること)
  • elimination
    (除去すること)
  • deletion
    (削除すること)

英語では “abstraction”が「抽象化」と「捨象」の二つの意味を含んでいます。また「捨象」という意味だけを伝えたいときは「除去」や「削除」を表す “elimination” や“deletion”を使いましょう。

まとめ

以上、この記事では「捨象(しゃしょう)」について解説しました。

読み方捨象(しゃしょう)
意味物事を抽象化する際、余計な情報を切り落とすこと
類義語抽象化、概括、普遍化など
対義語具体化、対象化など
英語訳“abstraction”(抽象化すること)、“elimination” (除去すること)、“deletion”(削除すること)

高度な思考をする際に使う技法について解説しました。このような技法を使いこなすことで、簡単には気づけなかった物事の本質を見出したり、効率の良い問題解決をすることができます。日常生活でもぜひ使ってみてください。