「お菓子」と「駄菓子」の違いとは?定義までわかりやすく解説

違いのギモン

子供のころに「駄菓子」をよく食べた人は多いと思います。

そして、大人になると「駄菓子」ではなく「お菓子」をよく食べるという人もいますよね。

しかしこの「お菓子」と「駄菓子」は何が違うのか本当にわかっていますか?

今回の記事では「お菓子」と「駄菓子」の違いについて解説していきます。

結論:「お菓子」の中でも安い「駄菓子」

「お菓子」は 全体を指す言葉です。

「駄菓子」は「お菓子」の中でも特に安価で小分けのものを指します。

「お菓子」についてもっと詳しく!

「先生、バナナはお菓子に入りますか?」という定番のセリフがありますが、実際に「お菓子」とは何を指すのでしょうか。

「お菓子」の定義は堅苦しく説明すると次のようになります。

 

菓子(かし)は、甘味や塩味などの味覚を強調し、あるいは食感などの触覚を工夫し、各種の匂いで嗅覚などの食味感覚の嗜好品として製造、調理された食品。

少し難しいですね。つまり、チョコレートやキャンディーなどの甘いもの、ポテトチップスなどの塩辛いものなど、皆さんが想像する「お菓子」全般を指す言葉です。

バナナは果物なのでお菓子には入らないと考えていいでしょう。

 

ちなみに、「菓子」という言葉はもともと「果物」を指す言葉でした。その後、お茶菓子として出される甘い加工品の「菓子」が作られるようになったので、「果物」を「水菓子」と呼び、加工品の菓子を「お菓子」と呼ぶようになりました。

「水菓子」という呼び方はだんだん使われなくなり、「お菓子」という言葉だけが現代まで残ったのです。

「駄菓子」についてもっと詳しく!

「駄菓子」は、現代の意味では、「安価なお菓子」のことを指します。

「駄菓子」という言葉が生まれたのは江戸時代です。当時食べられていた「お菓子」には主に上白糖が使われていました。しかし、当時の上白糖はとても高級品だったため食べられるのは大名や武士などの身分の者だけでした。この上白糖を使った高級な菓子を「上菓子」と呼んでいました。

そして、上白糖の代わりに安価な黒糖を使った菓子を「上菓子」に対して「駄菓子」と呼びました。ここから「駄菓子」=「安い菓子」というイメージのみが残って、現代の「駄菓子」のイメージが作られました。

黒糖を使ったかりんとうなどのお菓子は、江戸時代の意味からすると「駄菓子」になりますが、現代では高級なものもありますよね。

まとめ

以上、この記事では「お菓子」と「駄菓子」の違いについて解説しました。

  • お菓子:全体を指す言葉です。
  • 駄菓子:お菓子の中でも特に安価なものを指す言葉です。

子供のころを思い出して、久しぶりに「駄菓子」を買ってみてはどうでしょうか?