ネット用語「ステマ」の意味と使い方をわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ネット用語の「ステマ」です。

以下では、「ステマ」の意味・手法・語源・類義語・事例についてわかりやすく解説します。

「ステマ」の意味をスッキリ理解!

ステマ:商品やサービスなどを、PRであると明示せずに宣伝したり紹介したりする広告のこと

「ステマ」の意味を詳しく

 

「ステマ」とは、企業から金銭的な報酬を受けているにも関わらず、一般的な消費者の立場を装って、宣伝であることを悟られないように良い評判を広める行為を指します。

PRだということをはっきり示さずに、あたかもユーザーの一人として、高い評価や口コミを広め、商品のイメージアップにつながる宣伝をする広告手法です。

 

このような行為は、消費者のことを騙し、あざむいていることになるため、発覚した場合に強い非難を受けることが多いです。また、当該企業や商品だけでなく、「ステマ」に関わったすべての企業や人、業界全体に対するイメージも悪くなってしまうため、非常にリスキーであると言えます。

 

日本において、「ステマ」は法規制の一歩手前というのが現状です。そのため、広告業界団体ではガイドラインを制定するなど、業界全体として自主規制を推進しています。

アメリカやイギリスなど、国によってはすでに「ステマ」を違法な広告手法だと定めているところもあります。

「ステマ」のおもな手法

よくある「ステマ」の手法として、以下の二つがあります。

  1. 企業の社員自身や関係者が、消費者を装って口コミや評価を書きこむ。
  2. 有名人などにPRの依頼をし、PRであることは隠して(もしくは曖昧にして)拡散してもらう。
①では、商品のイメージアップを図るために企業が評判を操作する行為が問題とされてます。正当な評価や口コミではなく、自社にとって都合の良いように細工されているため、消費者に正しい情報が届けられません。

近年、有名人のSNS投稿のコメント欄に、投稿内容とは関係のない商品の感想がやたらと書き込まれているのを目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。あれも立派な「ステマ」の一つです。有名人のSNSアカウントのように、多くの人の目に触れる場は「ステマ」の餌食になりやすいのです。

 

②では、影響力のある有名人と金銭的なやり取りをして、宣伝だとは言わずあたかも普段から使用しているおすすめの商品のように紹介させたり、映画や本の感想をSNSで発信させるといった行為が見られます。

これらは、はっきりPRであると示さないことによって、まるで有名人自身が本心で「いいもの」だと思って拡散しているかのように思わせ、消費者の混乱を招きます。

「ステマ」の語源

「ステマ」は「ステルスマーケティング(stealth marketing)」という言葉の略です。

stealthとは、英語で「ひそかなやり方、こっそり行うこと、内密、虚偽」という意味があります。

したがって、stealth marketingで「ひそかに行う販促活動」という意味になります。

 

英語圏では、同じ意味で”undercover marketing”という言葉でも表現されます。

「ステマ」の類義語

「ステマ」には以下のような類義語があります。

  • やらせ:細工やねつ造をしておきながら、そのことを隠し、あたかもありのままの事実であるかのように見せること。

 

  • サクラ:イベントの主催者や販売主に雇われ、報酬をもらう代わりに、客に紛れて場を盛り上げたり、良い雰囲気をつくり出したりする者のこと。

 

  • サブリミナル効果:意識下では認識できないスピードの映像や音声などによって、潜在意識にイメージやメッセージを植え付けること。

テレビなどのメディアで耳にしたことのあるこれらの言葉も、実はステマの一種のようなものであったりします。

「ステマ」の事例

実際に発覚した「ステマ」の事例として有名なものを2つご紹介します。

1つ目は「食べログ」です。

有名グルメ口コミサイトである「食べログ」は、実際に飲食店を利用した人がお店や料理を評価し、点数をつけるなどレビューを書き込めるサイトですが、2012年ごろ、特定の飲食店から報酬を受ける代わりに高評価のレビューを投稿する、悪質な業者が多発しました。

この事例において「ステマ」を行ったのは飲食店側であり、「食べログ」としては「ステマ」自体に直接手を出してはいませんが、ユーザーの不信感はその飲食店だけでなくサイト全体に向けられる結果となってしまいました。

 

2つ目は「ペニーオークション」です。

「ペニーオークション」は入札するたびに手数料がかかるという仕組みのオークションサイトでした。

2010~2011年ごろ話題になったこちらの事例は、サイトの運営実態そのものが詐欺まがいであっただけでなく、複数の芸能人が、実際は落札していない商品を落札したという虚偽の内容をブログに投稿し、業者から報酬を受け取っていました。

まとめ

以上、この記事では「ステマ」について解説しました。

読み方ステマ(ステルスマーケティング)
意味商品やサービスなどを、PRであると明示せずに宣伝したり紹介したりする広告のこと
語源英語:stealth「ひそかなやり方、こっそり行う、内密、虚偽」marketing「販促活動」
類義語やらせ、サクラ、サブリミナル効果 など

ネットやSNSの普及に伴い、「ステマ」という言葉が世の中に広まりつつありますが、どのような意味であるかご理解いただけたでしょうか。消費者側も「ステマ」に引っかからないように気を付けたいですね。