「ステゴロ」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

ステゴロとは「素手で喧嘩をすること」という意味です。

ステゴロは、カタカナの文字列なので、一見意味がわかりにくい言葉ですよね。

実は、漢字で表すこともできる日本語です。

この記事では、ステゴロの意味や使い方をわかりやすく解説します。

言葉の性質上、本記事では不快と感じられる表現が用いられる可能性があります。

あらかじめご了承ください。

「ステゴロ」の意味

ステゴロ

素手で喧嘩をすること

ステゴロは「武器を持たずに、素手で喧嘩をする」という意味です。

漢字で素手喧嘩(ステゴロ)と表記することもあります。

俗語的な表現なので、一般的にはあまり使われません。

ステゴロの意味を、ステとゴロに分けて解説します。

「ステ」の意味

ステゴロのステには以下のような意味があります。

ステ

  • 素手(すで)

ステは、武器を捨てることから転じて、「素手」という意味です

「ゴロ」の意味

ステゴロのゴロには以下のような意味があります。

ゴロ

  • 喧嘩の隠語

ゴロは、定職につかずぶらぶらしている人という意味から転じて、喧嘩という意味です

定職につかずぶらぶらしている人は、喧嘩やたかりなどで生計を立てていることが多くありました。

そのため、ゴロは喧嘩という意味の隠語で、江戸時代の後期から使われていたとされます。

ゴロのつく言葉には、以下のようなものがあります。

ゴロのつく言葉
  • ごろつく
    定職につかずぶらぶらすること
  • ごろつき
    定職につかずぶらぶらする人
  • ゴロをまく
    喧嘩をすること
  • ゴロマキ
    (やくざの言葉で)喧嘩

つまり、素手(=ステ)での喧嘩(=ゴロ)なので、ステゴロは素手での喧嘩という意味をもつのです。

「ステゴロ」の使い方

ステゴロは、一般的な会話や文章に使うことは少なく、いわゆる不良漫画や任侠(にんきょう)映画などで使用されます。

あくまで普段から武器を持たず、素手で喧嘩する状態をステゴロといいます。

ただし、喧嘩の途中で落ちている武器などを使うことはステゴロの範疇(はんちゅう)とされています。

しかし、映画や漫画では、落ちている武器を使う人物は大半がやられ役というお約束が存在します。

「ステゴロ」の例文

ステゴロには、以下のような使い方があります。

  1. 男なら正々堂々、ステゴロで勝負するべきだ。
  2. ステゴロで彼の右に出るものはいない。
  3. この漫画の魅力は、手に汗握るステゴロの闘いだ。

「ステゴロ」とは言わない場面

以下のような場面での素手での喧嘩は、ステゴロとは言いません。

ステゴロとは言わない場面
  • カツアゲのように一方的に相手を襲うもの
  • 小さな子ども同士の体を張った喧嘩

「ステゴロ」のイメージ

ステゴロは「素手で喧嘩する」という意味です。

そんなステゴロには以下のようなイメージがあります。

ステゴロのもつイメージ
  1. 反社会的・暴力的なイメージ
  2. 潔(いさぎよ)くて男らしいイメージ

それぞれ解説していきます。

①反社会的・暴力的なイメージ

ステゴロは、「いわゆる不良やヤクザ、半グレといった反社会的で暴力的な勢力」というイメージがあります。

武器をもたずに素手であっても、喧嘩をすることは暴力的である印象があるからです。

暴力的なイメージの方が強い

ステゴロは暴力的なイメージをもつ言葉なので、使う際には注意が必要です。

②潔くて男らしいイメージ

ステゴロは、「男性的な潔さ」や「魂のこもった熱い闘い」というイメージがあります。

たしかに、武器をもたずに素手で戦うことは、喧嘩において不利になりやすいです。

ただし、自分の拳だけで戦うということは、周囲に「潔い」「勇敢だ」という印象を感じさせます。

「ステゴロ」の代名詞、花形敬とは?

花形敬(はながた けい)は、昭和初期のやくざで、ステゴロの代名詞といえる実在の人物です

極道の世界において、喧嘩や抗争では刀やけん銃などの武器が欠かせません。

それにもかかわらず、花形敬は武器を一切持たないステゴロで圧倒的な強さを誇り、やくざの間で有名でした。

花形敬の略歴を見てみましょう。

通称花形敬(はながた・けい)
本名花形敬(はながた・たかし)
所属事務所東興業(あずまこうぎょう)。通称・安藤組
生年月日昭和5年生まれ、月日不明(享年33歳)
出身地東京都渋谷区
身長180㎝
家族構成
犯罪歴前科7犯、逮捕歴22回

花形敬は33歳のとき抗争で刺殺されましたが、死後も花山敬をモデルとした映画や漫画などが作られています。

まさにステゴロの代名詞ともいえる伝説的な存在となっています。

花山敬の外見


[出典:Yahoo!知恵袋]

花山敬は、以下のような外見をしていました。

  • いつも白いスーツと白い帽子
  • 髪型は整えられた七三分け
  • 縁なしのメガネ
  • 顔にはおびただしい傷
  • 背中には入れ墨といくつかの傷

現代で、やくざという言葉でイメージされるような外見だったといえます。

花山敬の伝説

花山敬の伝説には、以下のようなものがあります。

  • 中学生のとき現役ボクサーに勝利
  • プロレスラーの力道山も恐れた

花山敬がモデルのキャラクター

花山敬をモデルにしたキャラクターに、花山薫(はなやま かおる)がいます。

花山薫は、板垣恵介による人気漫画『グラップラー刃牙(バキ)』シリーズに登場するキャラクターです。

花山敬と花山薫には以下のような共通点があります。

  • いつも白いスーツと白い帽子
  • 髪型は整えられた七三分け
  • 縁なしのメガネ
  • 顔にはおびただしい傷
  • ステゴロの天才

「ステゴロ」の類義語

ステゴロには以下のような類義語があります。

  • 徒手空拳(としゅくうけん)
    素手。空手
  • 徒手(としゅ)
    手に何も持っていないこと
  • 丸腰
    武器を持っていないこと
  • 格闘技
    自分の体で攻撃や防御を行うスポーツ

「ステゴロ」と「格闘技」の違い

ステゴロと格闘技の違いは、明確なルールがあるかどうかです

ステゴロは「やるかやられるか」というルールのない戦いです。

一方、ボクシングや空手などの格闘技は、あくまでスポーツであり、明確なルールとスポーツマンシップに則り行います。

そのため、格闘技はステゴロには含まれません。

「ステゴロ」の英語表現

ステゴロには以下のような英語表現があります。

  • He always fights with his bare hands.
    (彼はいつも素手で闘う。)

ステゴロの英語訳はありませんが、ボクシングでグローブをはめずに素手で闘うことは “bare knuckle” と言います。

関連:「ステゴロ」がテーマの作品

ステゴロをテーマにした作品には、以下のようなものがあります。

  • 板垣恵介の漫画『グラップラー刃牙(バキ)』シリーズ
  • 小幡文生の漫画『ステゴロ』
  • 黒川博行の小説『喧嘩(すてごろ)』
  • 梶間俊一監督の映画『疵(きず)』
  • ネット配信者格闘技祭『sutegoro ステゴロ』

『sutegoro ステゴロ』は、「踊る便所太郎」という配信者が企画したイベントのことです。

ネット配信者同士が格闘技で戦う様子を、オンラインで配信するイベントです。

2017年に第1回、2018年に第2回が開催され、イベントの閲覧者数は29万人を超え大盛況を博しました。

「ステゴロ」のまとめ

以上、この記事ではステゴロについて解説しました。

読み方ステゴロ(すてごろ)
意味素手で喧嘩をすること
類義語徒手空拳、徒手、丸腰など
代表的な人物花山敬
「ステゴロ」をテーマにした作品板垣恵介の漫画『グラップラー刃牙(バキ)』シリーズ
小幡文生の漫画『ステゴロ』など

ステゴロは昔ながらの喧嘩の仕方です。

命の危険を伴う行為なので、なるべくステゴロで勝負しないように気をつけましょう。

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間山智賀
間山智賀
自称、誤字キラー。 Web記事でも誤字脱字を見逃しません。言葉が大好きです。 大学では言葉遊びについて研究していました。マイブームは日本語ラップを聴くこと。