「胡乱(うろん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「胡乱」です。

言葉の意味・使い方・語源・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「胡乱」の意味をスッキリ理解!

胡乱(うろん):怪しく疑わしいようす

「胡乱」の意味を詳しく

「胡乱」の意味は、「怪しく疑わしいようす」です。

基本的には、上の意味で使われることが多いのですが、他にも以下の意味で使われます。

  • 確かでないこと・真実かどうか疑わしいこと
  • 乱雑であること

どれにしてもマイナスイメージの強い言葉であることがわかります。

「胡乱」の使い方

  1. 胡乱な風貌の男が、夜中にふらりと現れた。
  2. 胡乱な目を向けられて冷や汗が出る。
  3. 彼は虚言癖があると言われているから、そのおいしい話も胡乱だよ。
  4. 昨日の彼女のようすはどうも胡乱げだったね。

基本的には、「胡乱な○○」という形で使われることがほとんどです。また、今では「乱れているようす」という意味で使われることは、ほとんどありません。

➋の「胡乱な目」という表現は非常によく使われます。「胡乱な目」とは、「相手を疑いながら見る目つき」のことです。➋は、「自分を疑う目で見られて、冷や汗が出た」という意味の文章です。

また、➌や➍のように「胡乱だ」「胡乱げな」「胡乱げだ」という表現も使われます。

「胡乱」の語源

「胡乱」の漢字の意味は、それぞれ以下の通りです。

  • :でたらめであること・すじが通らないこと
  • :物事のすじみちがきまらないこと・秩序が立たないこと
  

また、「胡」という漢字は、「胡散臭い」という言葉にも使われているように「なんとなく怪しいようす」という意味も含んでいます。

「でたらめである」ことは「理解できない」ので、「不気味で怪しいもの」に感じられると覚えるといいでしょう。

異なる意味の漢字がふたつ重なって、複数の意味を持つようになった熟語です。

「胡乱」の由来

また、「胡乱」には、この熟語ができる由来となった以下のようなエピソードがあると言われています。

日本が室町時代の頃、モンゴルには「匈奴(きょうど)」という遊牧民族がいました。匈奴は別名で「胡(えびす)」とも呼ばれていました。

この「胡」は、隣国である中国に領土を狙って攻め入りました。

この際に、攻め入られた中国の住民は非常に混乱を起こし、国内の情勢はとても乱れました。

この様子から、「乱れているさま」を「胡乱(うろん)」と言うようになったのです。

このエピソードがもとになって「胡乱」という熟語ができたのであれば、「胡乱」の本来の意味は「乱れているようす」であったということになります。

そこに、「胡」の漢字が持っていた「怪しげなようす」という意味が追加されたのでしょう。

「胡乱」の類義語

「胡乱」には以下のような類義語があります。

  • 胡散臭い:何となく疑わしい・何となく怪しい
  • 奇怪な(きかいな):普通の考え方では、理解できない不思議なこと
  • いかがわしい:疑わしく、信用出来ないようす
  • 訝しい(いぶかしい):不審に思われること・納得ができないこと
  • 不明朗(ふめいろう):何か隠し事やごまかしがありそうなようす

どれも「胡乱」の「怪しげなようす」という意味の類義語です。

「胡乱」の対義語

「胡乱」には以下のような対義語があります。

  • 正確:正しくて確実なこと
  • 整頓:整った状態になること

「正確」は、「不確実なようす」という意味の対義語です。「整頓」は、「乱れているようす」という意味の対義語です。

「胡乱」の英語訳

「胡乱」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • doubtful
    (疑わしい・怪しげ)
  • suspicious
    (疑わしい)
  • fishy
    (疑わしい)

アメリカ人の絵本作家である「エドワード・ゴーリー」の著書に “The Doubtful Guest” という絵本があります。日本では「うろんな客」と訳されました。

まとめ

以上、この記事では「胡乱」について解説しました。

読み方胡乱(うろん)
意味怪しく疑わしいようす
語源「怪しげ」「乱れている」という意味の漢字から
由来モンゴルの先住民族の名前から
類義語胡散臭い、奇怪な、いかがわしい、訝しい、不明朗
対義語正確、整頓
英語訳 “doubtful” (疑わしい・怪しげ)
“suspicious” (疑わしい)
“fishy” (疑わしい)

馴染みのない言葉かもしれませんが、この機会に使いこなせるようにしておきましょう。