今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「サスペンス」です。
「サスペンス」の意味・使い方・語源・類義語・英語についてわかりやすく解説します。
☆「サスペンス」をざっくり言うと……
英語表記 | サスペンス(suspense) |
---|---|
意味 | 緊張感や不安な気持ち |
語源 | 英語の “suspend” |
類義語 | スリル、ミステリー、ホラーなど |
英語での使い方 | Watch the suspense drama which is famous for its surprise ending. |
このページの目次
「サスペンス」の意味をスッキリ理解!
「サスペンス」の意味を詳しく
「サスペンス」とは、緊張感や不安な気持ちのことです。
映画や小説などで、先の展開が読めないことにより不安や緊張を感じることを、「サスペンス」といいます。
英語の “suspense” には、「宙ぶらりんの状態」という意味があります。宙ぶらりんになっているように不安という意味から、不安や緊張感のことを表すようになりました。
現代では、展開が読みづらい映画や小説のジャンルのことを、「サスペンス」と呼びます。
「サスペンス」の使い方
- ラストのどんでん返しが有名なサスペンスドラマを観る。
- サスペンスに満ちた小説を読む。
- 新作舞台には、サスペンス調のストーリーを取り入れる。
上の例文のように、「サスペンス」はジャンルの名前として使われることが多いです。
「サスペンス」の語源
サスペンスの語源は英語の “suspend” です。
susには「下に」という意味があり、pendには「つるす」という意味があります。こういった成り立ちから、 “suspend” は「つり下げる」「延期する」という意味になっています。
そして、 “suspend” を名詞にした形が “suspense” です。
サスペンス映画などを観ている観客は、つり下げられているような不安や緊張感を感じるということから、そういった映画などのジャンル自体を「サスペンス」と呼ぶようになりました。
「サスペンス」の類義語
サスペンスには以下のような類義語があります。
- スリル:恐怖による興奮や緊張感
- ミステリー:不思議な出来事、または推理小説
- ホラー:恐怖
- 怪談:幽霊(ゆうれい)などに関するこわい話
「サスペンス」と「ミステリー」は違う意味の言葉です。「サスペンス」が不安な気持ちを指すのに対し、「ミステリー」は不思議な出来事のことをいいます。
映画などのジャンルという意味での違いは、「サスペンス」は展開が読めなくてハラハラするもののことをいい、「ミステリー」は推理を含むもののことをいいます。
「サスペンス」と「ミステリー」の違いについては、この記事で詳しく解説しています。
英語での「サスペンス」の使い方
「サスペンス」は、英語で次のように使います。
- Watch the suspense drama which is famous for its surprise ending.
(ラストのどんでん返しが有名なサスペンスドラマを観る) - Read a novel full of suspense.
(サスペンスに満ちた小説を読む) - Adopt a suspense like story in the latest play.
(新作舞台には、サスペンス調のストーリーを取り入れる)
“suspense” は、movie(映画)やnovel(小説)などの名詞とともに使うことが多いです。その場合、「サスペンスの◯◯」のようにジャンルのことを意味します。
“suspense” には他にも、「気がかりな」や「未定の」という意味があります。
「気がかりな」というニュアンスで使う場合は、The movie keeps me in suspense.(その映画はハラハラさせる)のようにいいましょう。
「未定の」というニュアンスの場合は、They hold the judgement in suspense.(彼らは判断を未決にした)のようにいいます。
まとめ
以上、この記事では「サスペンス」について解説しました。
英語表記 | サスペンス(suspense) |
---|---|
意味 | 緊張感や不安な気持ち |
語源 | 英語の “suspend” |
類義語 | スリル、ミステリー、ホラーなど |
英語での使い方 | Watch the suspense drama which is famous for its surprise ending. |
「サスペンス」は、テレビなどのメディアで一度は聞いたことのある単語です。なじみのある単語ではあるものの、意味や使い方、類義語との違いを知っている人は少ないです。
正しい意味を覚えると、映画や小説などのサスペンス作品に対する理解が深まります。ぜひ覚えてみてください。