相撲取りの「力士」と「関取」の違いとは?階級は?それぞれの意味を解説

違いのギモン

最近、相撲業界が世間をにぎわせており、ニュースなどでよく取り上げられていますね。

ニュースを耳にしたときに「力士」と「関取」の違いって何だろ、と考えたことはありませんか?

今回は、改めて聞かれると意外とわからない「力士」と「関取」の違いが何なのか解説していきます!

結論:「関取」は「力士」の一部のみ

「力士」は相撲をする選手全員のことを指します。

「関取」は「力士」の上位階級のことのみを指します。

「力士」についてもっと詳しく!

「力士」とは、相撲部屋に所属し、四股名(しこな)を持っている選手の全員を指します。相撲界の強さのランキングである「番付」は関係ありません。「お相撲さん」などの呼び方も同じ意味です。

ちなみに四股名というのは「白鵬」や「稀勢の里」のような力士の名前のことです。

ここで気を付けなければいけないのは、「力士」や「お相撲さん」は相撲部屋に所属するプロを指す言葉なので、アマチュアの方には使えないということです。

「関取」についてもっと詳しく!

「関取」というのは相撲の番付の上から6番目までの「力士」のことを指します。

相撲の番付は上から順に、横綱、大関、関脇、小結、前頭、十両、幕下、三段目、序二段、序の口、番付外の11種類です。その中の十両より上の番付の力士を「関取」と呼びます。

横綱や大関などの上位の名前は聞いたことがあるかもしれませんが、それ以外はあまり知られていないと思います。

ここで注意したいのは番付一つにつき一人の力士ではないということです。そのため上から6人というわけではありません。

横綱は0~数人、大関は1~数人という風に各位に数名ずつの力士がいます。前頭は最大36人もいて、なかなか多いです。

 

また、幕下以下の力士のことは「取的(とりてき)」や「ふんどし担ぎ」や「力士養成員」などの呼び方をします。これらの呼び方は普段耳にする機会が少ないので、聞きなれないですよね。

ちなみに四股名の下に「関」を付けて「〇〇関」などのように呼ぶ言い方があります。この「関」は「関取」の略なので幕下以下の力士に使うのは間違いになります。幕下以下の力士は「〇〇さん」などと呼ばれることが多いようです。

「関取」と「関取以外」の様々な違い

呼び名が分けられていることからわかるように、「関取」と「取的(関取以外の力士)」には待遇にも様々な違いがあります。

力士のトレードマークと言えば髷(まげ)ですよね。力士が結う独特の髷のことを「大銀杏(おおいちょう)」と言うのですが、この髷を結うことができるのは「関取」のみです。「取的」は結うことができません。

また、給料にもかなり差があるようですね。

まとめ

以上、この記事では「力士」と「関取」の違いについて解説しました。

  • 力士:相撲部屋に所属する選手のことです。
  • 関取:力士の中でも上位階級の選手のことです。

「取的」などの言葉は初めて聞いたと言う方も多いのではないでしょうか。

このような細かい情報も知ると、相撲を見るのがより楽しくなると思います。