「推奨」の意味とは？読み方は？使い方から英語や類語まで例文付きで解説

今回ご紹介する言葉は、熟語の「推奨(すいしょう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「推奨」をざっくり言うと……

「推奨」の意味をスッキリ理解！

「推奨」の意味を詳しく

「推奨」とは、「あることの良い点を挙げて、人にすすめること」という意味です。

「推奨」には、「勧める」という意味しかなく、そこに「強制」の意味はありません。

例えば、あることを行う時に、Aという方法が「推奨」されたとしましょう。これは、Aの方法で行えば「便利である・利点がある」というだけであって、BやCといった他の方法によってもあることを行うことはできるのです。

つまり、「すすめられたものを必ずしも使わなくても良いが、使った方が便利である」というニュアンスが「推奨」にはあるのです。

また、「推奨」は、多くの分野で専門用語としても用いられています。代表的なものについて解説していきます。

「推奨環境」とは

「推奨」を用いたインターネット用語として、「推奨環境」があります。「推奨環境」とは、「コンピューターやスマートフォンでアプリを使ったり、サイトを見たりする際に、必要となるハードウェアやオペレーティングシステムの条件のこと」です。

ここでの「推奨」は、「あることをする上で適している」という意味合いになります。「推奨環境」が整備できていなくても、稼働・閲覧することができることもありますが、多くの場合は何らかの不具合が起こることが多いです。

アプリやサイトが上手く動かない場合は、「推奨環境」をよく確認してからもう一度試してみるといいでしょう。

また、この「推奨環境」を始めとして、インターネット上ではよく「推奨」という言葉が用いられています。「推奨ブラウザ」や「推奨OS」が代表的なものです。

「推奨販売」とは

「推奨販売」とは、マーケティングにおける専門用語で「店先などで、販売員が顧客に対面で商品を勧めて販売すること」という意味です。具体的には、スーパーでの「試食販売」をイメージすると分かりやすいでしょう。

ある商品を選ぶ上でお客さんが大事だと思っている点を挙げて、買うのを勧めるという点で「推奨」だと言えます。

「推奨」の使い方

「推奨」の使い方の例として、以下のような文が挙げられます。

上記の例文のように、「推奨」は「推奨する」「推奨される」というように動詞の形でよく用いられます。

また、「推奨」は、①の例文の「医師が推奨」という文章から分かるように、「専門家」によって行われることが一般的です。「専門的な知識を持った人たちが、特にある方法や商品を勧める」という際に用いられることが多いです。

②の例文では、バイクで車の間をすり抜けていくことが好ましくないと述べられています。バイクによるすり抜けは、はっきりと「違法」だとは定められていません。しかし、安全のためには行わない方が良いため、「推奨できない」という表現を用いているのです。

③の例文は、最新のOSが「推奨OS」であることを表しています。

「推奨」の類義語

推奨には以下のような類義語があります。

これら2つの熟語は、「良いと思われるものを、人に勧める」という意味が「推奨」と共通しています。ですが、それぞれ「推奨」とは異なる点があります。

「推賞」は、「推奨」と違うニュアンスを持っています。「推奨」が「勧める」ことに重点を置いているのに対して、「推賞」は「ほめる」という意味合いが強いです。

次に「選奨」は、使われ方が「推奨」とは異なっています。「推奨」が「推奨する」と動詞の形でよく用いられるのに対し、「選奨」は賞の名前に用いられることが多くあります。

例えば、文化庁が各芸術分野で優れた働きをした人に対して贈る「芸術選奨」や、歴史ある土木構造物を認定する「選奨土木遺産」が代表的です。

使い方の違いを知って、上手く使い分けましょう。

「推奨」の英語訳

推奨を英語に訳すと、次のような表現になります。

「推奨する」というように動詞の形で使いたい場合は、recommend を用いましょう。

まとめ

以上、この記事では「推奨」について解説しました。

「推奨」という熟語は、インターネットを使っている時など日常生活で多く用いられる言葉です。

いざ使う場面が来た時のために、意味や使い方をきちんと理解しておきましょう。