皆さんは甘いものをよく食べますか?最近では「糖分控えめ」や「糖質オフ」「糖類ゼロ」といった表示もよく見かけますが、「糖分」と「糖質」と「糖類」にはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事で詳しく解説していきます。
結論:糖質の中に糖類が含まれており、糖分に定義はない
「糖類」は、「糖質」の一部で、単糖類と二糖類という種類があります。
「糖分」は、明確な定義はなく場合によって「糖質」の意味で使われたり「糖類」の意味で使われたりします。
「糖質」をもっと詳しく
「糖質」は、炭水化物から食物繊維を差し引いたもののことを言います。
「糖質」は大きく、糖類、多糖類、糖アルコール、その他の 4 つに分かれます。これら 4 つは全て、体内で吸収され、体を動かすためのエネルギーとなるものです。
多糖類は、腸内環境を整えてくれるオリゴ糖、ご飯に含まれるでんぷんなどがあります。吸収される速度がゆっくりです。
糖アルコールには、虫歯を防ぐとしてよくガムなどに使われているキシリトール、砂糖の半分のエネルギー量のマルチトールがあります。
その他には、甘味料であるアセスルファムK(砂糖の200倍の甘さ)、スクラロース(砂糖の600倍の甘さ)などが含まれます。
「糖類」をもっと詳しく
「糖類」は糖質の一部で、単糖類と二糖類の二種類に分かれます。
単糖類は、くだものに含まれるフルクトース(果糖)や、グルコース(ブドウ糖)があります。単糖は、それ以上分解されない最小の単位であるため、体内で吸収されるのが早いです。
二糖類は、砂糖や、牛乳などに含まれるラクトース(乳糖)、水飴や麦芽飲料に含まれるマルトース(麦芽糖)、きのこや酵母などに含まれるトレハロースなどがあります。
「糖分」をもっと詳しく
「糖分」には明確な定義がありません。
そのため、「糖質」の意味で使われたり、「糖類」の意味で使われたり、場合によって意味が異なります。
正確に意味を伝えたいときには「糖分」は使わない方がいいでしょう。
まとめ
以上、この記事では、「糖分」「糖質」「糖類」の違いについて解説しました。
- 糖分:「糖分」は、定義はなく「糖質」の意味や「糖類」の意味で使われる
- 糖質:炭水化物から食物繊維を差し引いたもののこと
- 糖類:「糖質」の一部で、単糖類と二糖類という種類がある
お店で商品を買うとき、食品の表示ラベルを見るときなど参考にしてみてください。正しく読み取って健康な食生活を送りましょう。