心理学用語「ストループ効果」とは?意味と具体例をわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「ストループ効果(すとるーぷこうか)」です。

言葉の意味・具体例・提唱者・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「ストループ効果」をざっくり言うと……

読み方ストループ効果(すとるーぷこうか)
意味2つの異なる刺激が同時に呈示されると、それぞれの情報が干渉しあい刺激に反応するまでに時間がかかる現象
提唱者アメリカの心理学者 ジョン・ストループ
英語訳Stroop effect(ストループ効果)

「ストループ効果」の意味をスッキリ理解!

ストループ効果(すとるーぷこうか):2つの異なる刺激が同時に呈示されると、それぞれの情報が干渉しあい刺激に反応するまでに時間がかかる現象

「ストループ効果」の意味を詳しく

「ストループ効果」とは、2つの異なる刺激が同時に呈示されると、それぞれの情報が干渉しあい刺激に反応するまでに時間がかかる現象のことです。

たとえば、文字の意味と文字の色という2つの刺激を同時に呈示すると、それぞれが一致しているときよりも、一致していないときの方が理解するまでに時間がかかるのです。

 

実際に、「文字の書かれた紙を見せます。書かれている文字の意味ではなく、文字の色を答えてください」という実験を行うとします。

赤のインクで書かれた「」という文字を見せたときよりも、青など他の色のインクで書かれた「」という文字を見せたときのほうが回答に時間がかかります。これが「ストループ効果」です。

また、反対に、文字の意味を答える実験を行った場合では、「」という文字が赤のインクで書かれているときよりも、「」という文字を青など他の色のインクで書かれているときのほうが回答に時間がかかります。これは「逆ストループ効果」と言います。

「ストループ効果」の具体例

では、実際に「ストループ効果」を体験してみましょう。

以下の画像を見て、なるべく早く文字の色を答えてください。

答えられましたか。

では、次の画像でも同様に以下の画像を見て、なるべく早く文字の色を答えてください。

いかがでしょうか。1枚目の画像の時よりも、文字の色を答えるのに時間がかかった人が多いのでしょうか。これが「ストループ効果」です。

 

では、「逆ストループ効果」も体験してみましょう。

それでは、以下の画像を見てなるべく早く文字の意味を答えてください。

では、次です。

前の画像と同様に、以下の画像を見なるべく早く文字の意味を答えてください。

次が最後です。

これまでと同様に、以下の画像を見てなるべく早く文字の意味を答えてください。

いかがでしょうか。「逆ストループ効果」も実感していただけましたか。ちなみに、回答に要する反応時間は、色と文字の意味が一致している条件<黒い文字の条件<色と文字の意味が違う条件の順になります。

色と文字の意味が一致していると、黒い文字の条件よりも反応時間が早くなるのです。このことを「促進効果」といいます。ただ、今回のように、色や文字を読んでもらう方法では逆ストループ効果はほとんど現れないので注意が必要です。

また、今回は3つの文字で実験を行いましたが、これらの効果は文字列が長くなればなるほど強く現れます。

「ストループ効果」の提唱者

「ストループ効果」は、1935年にアメリカの心理学者ジョン・ストループが提唱しました。

「ストループ効果」という名称は、提唱者であるジョン・ストループの名前から取られたものです。

「ストループ効果」の英語訳

「ストループ効果」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Stroop effect
    (ストループ効果)

Stroopは、前述の項目で説明した通り心理学者ジョン・ストループの名前から取られたものです。

effectは、「効果」という意味で用いられています。ちなみに、「効果」の他にも「結果」や「影響」などの意味があります。

バイリンガル・ストループ効果

ここで、ストループ効果の意味をもう一度思い出してみましょう。

ストループ効果とは、「2つの異なる刺激」が同時に呈示されると、それぞれの情報が干渉しあい刺激に反応するまでに時間がかかる現象です。この「2つの異なる刺激」は、前述の項目で説明したような文字の色と意味だけとは限りません。

ストループ効果は、2つ以上の異なる言語が同時に提示された場合にも起こります。以下の課題をやってみてください。

課題
以下の課題をできるだけ早く正確に行ってください。

  1. 「いち、に、さん、よん、……」と日本語で1から10まで数える
  2. 「いち、two、さん、four、……」と日本語と英語を交互に使って1から10まで数える

どちらのほうが読むのに時間がかかりましたか? ②のほうが時間がかかった人が多いと思います。

このように、異なる言語間においてストループ効果が見られることを「バイリンガル・ストループ効果」と言います。

まとめ

以上、この記事では「ストループ効果」について解説しました。

読み方ストループ効果(すとるーぷこうか)
意味2つの異なる刺激が同時に呈示されると、それぞれの情報が干渉しあい刺激に反応するまでに時間がかかる現象
提唱者アメリカの心理学者 ジョン・ストループ
英語訳Stroop effect(ストループ効果)

「ストループ効果」という言葉に聞き馴染みがあった方はどれくらいいますか。言葉として馴染みはなくても、実際の意味を説明されると「そう言われると」と納得出来た方もいるのではないでしょうか。

心理学用語を勉強すると、「この現象にはこのような名前が付いていたのか」という発見が多くあります。ぜひ他の記事も参考にしてみてください。

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香菜
「読者を不快にさせない記事」をモットーに執筆・編集しています。有名美容ライターの元でアシスタントを経験し、その後出版社に就職。現在は著名人への取材やエンタメ記事の執筆も行っています。