今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ストーリーテリング」です。
「ストーリーテリング」の意味、効果、具体例、使い方、語源についてわかりやすく解説します。
このページの目次
「ストーリーテリング」の意味をスッキリ理解!
「ストーリーテリング」の意味を詳しく

「ストーリーテリング」とは、伝えたいコンセプトを、物語を引用することで聞き手に強く印象付ける手法のことです。
大衆や個人に対して伝えたいメッセージやコンセプトがある場合に、そのメッセージやコンセプトを想像させるような具体的な体験談やエピソードを導入します。
これによってメッセージ単体を伝える時よりも、聞き手に印象的にコンセプトを伝えることができます。
また、「ストーリーテリング」は、「本の読み聞かせ」という単純な意味で使われることもあります。
「ストーリーテリング」の効果
「ストーリーテリング」は、伝えたい思いやコンセプトをより印象的に伝えることができます。
抽象的な単語や文章を並べるのではなく物語を引用することは、遠回りにはなりますが、相手の記憶に残りやすいのです。
また、物語の中には登場人物がいるため、聞き手の共感を得やすいという利点もあります。
「ストーリーテリング」の具体例
「ストーリーテリング」は様々な場面で導入されています。
もっともわかりやすい例は、子供向けの童話です。
例えば、イソップ物語のひとつである「アリとキリギリス」は以下のような内容の童話です。
夏の間、キリギリスはバイオリンを弾き、歌を歌って過ごしていました。その一方で、アリは来たる冬のために食料を一生懸命家に運んでいます。
キリギリスは、秋になっても懸命に働くアリをからかいながら遊んで暮らしています。
冬になったときにキリギリスは食料を探すものの、周りには何もありません。お腹がすいて困り果てたキリギリスは、食料を分けてもらいにアリの家を訪ねました。
アリは親切に「どうぞ食べてください。その代わり、キリギリスさんのバイオリンを聞かせてください」と言ってくれたのです。キリギリスは涙を流して喜び、次の年の夏からは真面目に働くようになったそうです。
この物語は、「なまけずに働きなさい」という教訓があります。
また、このような童話以外のビジネスの場面ても「ストーリーテリング」が使われることがあります。
たとえば、企業のリーダーが理念の浸透を図る際に「ストーリーテリング」を活用することがあります。
「ストーリーテリング」の使い方
「ストーリーテリング」には以下のような使い方があります。
- プレゼンテーションにストーリーテリングを取り入れる。
- ストーリーテリングの効果は、童話によって実証されている。
「ストーリーテリング」の語源
「ストーリーテリング」の語源は英語の “story telling” です。
英語の “story telling” には、以下のような意味があります。
- 読み聞かせ
- 童話
- 言い伝え
カタカナ語の「ストーリーテリング」にも「読み聞かせ」という意味はあります。
しかし、「コンセプトを聞き手に強く印象付ける手法」のことを指すことが一般的です。
まとめ
以上、この記事では「ストーリーテリング」について解説しました。
英語表記 | ストーリーテリング(story telling) |
---|---|
意味 | 伝えたいコンセプトを、物語を引用することで聞き手に強く印象付ける手法 |
効果 | メッセージを印象付ける 共感を呼ぶ |
具体例 | イソップ物語などの童話 |
語源 | 「読み聞かせ」という意味の英単語 “story telling” |
「ストーリーテリング」の意味だけでなく、効果や具体例まで理解しておきましょう。