「ビーフシチュー」「ハッシュドビーフ」「ハヤシライス」の違いとは?

違いのギモン

「ビーフシチュー」と「ハッシュドビーフ」と「ハヤシライス」は見た目も味も似ていてその違いが分かりづらいですよね。この記事ではその違いについて詳しく解説していきます。

結論:具材の大きさや煮込み時間が違う

「ビーフシチュー」は大きめに切った牛肉や野菜を長時間に煮込み、デミグラスソース等で味付けした料理です。

「ハッシュドビーフ」は薄切りや細切れの牛肉や野菜を軽く煮込み、デミグラスソース等で味付けした料理です。

「ハヤシライス」はハッシュドビーフをご飯にかけた料理です。

「ビーフシチュー」をもっと詳しく

「ビーフシチュー」は、角切りの牛肉と、大きめに切ったニンジンやジャガイモなどの野菜、マッシュルームなどを長時間煮込み、デミグラスソースやトマトソース、赤ワインなどで味付けした料理です。

レシピによっても違いますが、4 人分で約 2 時間ほど煮込みます。

ビーフシチューは 1 6 世紀から 1 7 世紀のフランス発祥と言われていています。日本に伝わった時期は定かではありませんが、1 8 7 1 年(明治 4 年) には、東京の洋食屋「南海亭」のメニューに「シチう(牛・鶏うまに)」という記載があったそうです。

「ハッシュドビーフ」をもっと詳しく

「ハッシュドビーフ」は、薄切りや細切れにした牛肉と、薄切りにした玉ねぎ、マッシュルームなどを軽く煮込み、デミグラスソースやトマトソース、赤ワインなどで味付けした料理です。

レシピによっても違いますが、4 人分で 5 分から 1 0 分ほど煮込みます。ビーフシチューと比べて短時間でつくることができます。

ハッシュドビーフはもともとヨーロッパの料理でした。しかし、インドのカレーと日本のカレーが違うように、ヨーロッパで生まれたハッシュドビーフと日本のハッシュドビーフは違います。

ヨーロッパのハッシュドビーフは細かく刻んだ野菜と牛肉の煮込み料理です。日本のハッシュドビーフはヨーロッパのものとは別物として世界で親しまれています。

「ハヤシライス」をもっと詳しく

「ハヤシライス」は「ハッシュドビーフ」をご飯にかけた料理です。

実は、その歴史はカレーライスより古いと言われています。カレーライスが日本国内初めてに出回ったのは明治 4 年頃で、ハヤシライスの原型はそれより前に存在していました。しかしどこでどのようにして誕生したかは様々な説があり、定かではありません。

まとめ

以上、この記事では、「ビーフシチュー」「ハッシュドビーフ」「ハヤシライス」の違いについて解説しました。

  • ビーフシチュー:大きめに切った牛肉や野菜を長時間に煮込み、味付けした料理
  • ハッシュドビーフ:薄切りや細切れの牛肉や野菜を軽く煮込み、味付けした料理
  • ハヤシライス:ハッシュドビーフをご飯にかけた料理

「ビーフシチュー」と「ハッシュドビーフ」はきちんと違いがあります。「ハッシュドビーフ」と「ハヤシライス」はご飯があるかないかだけの違いです。ぜひ料理するときや食べるときの参考にしてください。