今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「スチール」です。
「スチール」の意味、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。
☆「スチール」をざっくり言うと……
英語表記 | スチール(steal steel still) |
---|---|
意味 | ボールを奪うこと・鉄・映像の中の一場面の写真 |
語源 | “steal” “steel” “still” |
類義語 | 鋼、スチール写真、盗塁 |
「スチール」の意味をスッキリ理解!
言葉 | 語源 | 意味 |
---|---|---|
スチール | steal | ボールを奪うこと |
steel | 鋼 | |
still | 映像の中の一場面の写真 |
「スチール」の意味を詳しく
「スチール」とは、ボールを奪うこと・鉄・映像の中の一場面の写真のことです。
「スチール」には、以下のように語源が3つあります。
- “steal”
- “steel”
- “steel”
語源ごとに意味が違うので、ひとつずつ見ていきましょう。
“steal” が語源の意味
カタカナ語「スチール」には、“steal”が語源になっているものがあります。
この場合の「スチール」は、「盗塁すること」「ボールを奪うこと」というスポーツ用語です。「スティール」と言うこともあります。
野球の「スチール」
野球における「スチール」は「盗塁」という意味です。
「ランナーがピッチャーの投球と同時に走り出して次の塁まで進むこと」を指します。
ランナーが塁に到着するより早くボールが塁に送球された場合でも、ランナーはタッチされなければセーフとなります。
バスケットボールの「スチール」
バスケットボールにおける「スチール」は、「ディフェンス中の選手がオフェンス中の選手からボールを奪うこと」を表します。
オフェンス側の選手のドリブル中に、タイミングよく手をだしてボールを奪ったり、オフェンス側の選手同士のパスの際にボールを奪ったりすることです。
ちなみに、パスの途中でボールを奪うことは「パスカット」とも呼びます。
“steel” が語源の意味
“steel” が語源であるカタカナ語「スチール」の意味は、「鋼(はがね)」、「鋼鉄(こうてつ)」のことです。
これらは、鉄を主成分とする合金を指します。鉄の強度や耐熱性などを人工的に高めたものが「鋼」に当たります。
「ステンレス」も「スチール」の一種ですが、いくつかの異なる点があります。
「ステンレス」は「スチール」よりも安価で加工しやすいですが、さびやすいというデメリットもあるのです。
“still” が語源の意味
“still” が語源になっているカタカナ語「スチール」は、「写真」を意味する言葉です。
“picture” のように単に「写真」を指すのではなく、「映画」「映像」と対になる言葉として使われます。
「スチール写真」「スチル」と呼ばれることもあります。
具体的には、映画の中のワンシーンを切り抜いた写真やゲームの中のワンシーンを切り取った画像のことを表します。
宣伝や広告のために使われることが多いです。
「スチール」の使い方
「スチール」には以下のような使い方があります。
- 彼は足が速いのでスチールが得意だ。
- スチール缶とアルミ缶は分別しなければなりません。
- スチール写真を撮影する。
➊の「スチール」は「野球の盗塁」という意味で使われています。
➋の「スチール」は「鉄を主成分とする合金」という意味です。
➌の「スチール」は「映画のワンシーンを切り抜いたスチール写真」という意味で使われています。
「スチール」の語源
「スチール」の語源は英語の “steal” “steel” “still” です。
どれも発音が似ており、カタカナ語になると「スチール」になるのです。
“steal”は「盗む」という意味の動詞です。ここから「塁を盗む」「ボールを盗む」などの意味につながり、スポーツ用語となりました。
“steel”は「鋼」「鋼鉄」というカタカナ語と同じ意味です。
“still” は「静止した」という意味の形容詞です。ここから「映像のワンシーンを静止画として切り取った写真」という意味につながりました。
ちなみに英語では「スチール写真」のことは “still picture” “still photo” と言います。
「スチール」の類義語
「スチール」には以下のような類義語があります。
- 鋼
- スチール写真
- 盗塁
まとめ
以上、この記事では「スチール」について解説しました。
英語表記 | スチール(steal steel still) |
---|---|
意味 | ボールを奪うこと・鉄・映像の中の一場面の写真 |
語源 | “steal” “steel” “still” |
類義語 | 鋼、スチール写真、盗塁 |
「スチール」は複数の意味がある言葉です。しっかりと使い分けできるようになりましょう。