グローバル化が進む現在、さまざまなところで「規格」の統一の重要性が叫ばれています。
「規格」を統一するのがなぜ重要かというと、もし規格が統一されていなかった場合、ほかの国の工場から部品を仕入れる時などに困ったことが起きてしまうからです。
例えば、せっかくネジを輸入したのに、「規格」が違ったためにうまく締まらないなどといったことが起きたりします。
このような事態を防ぐために大切なのが「規格」なのです。
ところで、「規格」と同じような言葉としては「基準」や「標準」などがあげられます。
これらの言葉はどれも「ものごとの判断、評価、比較のよりどころとなるもの」という意味です。
では、この 3 つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。意外とわからないものですよね。
そこで、今回は「規格」と「基準」と「標準」の違いについて解説していきたいと思います。
結論:ニュアンスが違う
次に、「基準」とは最低限それを満たさなければならないとされる決まりのことです。
そして、「標準」とは平均的、一般的、代表的、などという意味を含む時に使われます。
つまり、「規格」と「基準」と「標準」ではニュアンスが異なるのです。
「規格」をもっと詳しく
規格は産業、技術の分野において標準化のルールを決めたものです。
そして、現在では各分野でさまざまな標準化組織において決められています。
例えば、工業製品などでは JIS (日本工業規格)や ISO (国際標準化機構)などが規格を決めています。
そして、規格の種類には形状、大きさ、強度などがあり、これにぴったりとはまっていなくてはいけません。
規格から外れたものを作ってしまうと、それは規格外ということになってしまいます。
「基準」をもっと詳しく
基準とは最低限それを満たさなければならないとされる決まりのことです。
ある標準のラインがあり、それ以上もしくはそれ以下であれば基準を満たしているという判断のラインや数値や条件などを表しています。
そして、各種基準は法令などの形で制定されている場合が多いでしょう。
例えば、労働基準法は守るべき労働時間などについて定めていて、これを超えると違法ということになってしまいます。
「標準」をもっと詳しく
標準とは平均的、一般的、代表的、などという意味を含む時に使われます。
例えば、「標準サイズ」と言った場合には「平均的なサイズ」ということになりますよね。
まとめ
以上、この記事では、「規格」と「基準」と「標準」の違いについて解説しました。
- 規格:産業、技術の分野において標準化のルールを決めたもの
- 基準:最低限それを満たさなければならないとされる決まりのこと
- 標準:平均的、一般的、代表的、などという意味を含む時に使われる
「規格」と「基準」と「標準」にはこのような違いがあったんですね。この違いを友達に自慢してみるのもいいかもしれません。