「春雨」「ビーフン」「マロニー」「くずきり」の違いとは?

違いのギモン

皆さんは、「春雨」「ビーフン」「マロニー」「くずきり」の違いを説明できますか。

どれも色々なアレンジの効く万能な食材ですよね。しかし、実は似たように見えて、全然違う食材なんです。

この記事では、「春雨」「ビーフン」「マロニー」「くずきり」の違いをご紹介します。

結論:違いは、原料

「春雨」「ビーフン」「マロニー」「くずきり」の違いは、以下の通りです。

  • 春雨:原料は、豆・イモ類のデンプン
  • ビーフン:原料は、お米
  • マロニー:原料は、ジャガイモのデンプン
  • くずきり:原料は、葛粉(くずこ)

「春雨」をもっと詳しく

「春雨」の原料は、緑豆(りょくとう)やジャガイモ、サツマイモのデンプンです。ツルツルとした食感が特徴です。

中国で生まれた食材で、鎌倉時代に日本に伝えられたと言われています。

デンプンは炭水化物の一種です。炭水化物は三大栄養素の1つで、エネルギーになります。適度に摂取すると、疲労回復や集中力アップに効果的な栄養素です。

「ビーフン」をもっと詳しく

「ビーフン」の原料はお米です。漢字で書くと「米粉」です。私たち日本人が「ビーフン」と読むことはできませんが、日本語で読むと「こめこ」なので、お米が原料であることは、納得できますね。お米の中でも、うるち米が原料です。

「ビーフン」は、中国で生まれました。アジアは小麦の生産が少ないので、代わりにお米を使って麺を作ったのが始まりと言われています。

もちもちした食感が特徴ですね。ところてんのように穴から専用の機械を使って押し出して形を整えます。

フォー

ちなみにベトナム料理で「フォー」というものがあります。「フォー」も原材料は、お米です。アジア人にとって、いかにお米が身近な存在かということがわかりますね。

「フォー」はペースト上に溶かした米粉を熱した金属板に流し固め、その後、うどんのように端から切って製造されます。

「マロニー」をもっと詳しく

[出典:https://www.google.co.jp]

「マロニー」の原料はジャガイモのデンプンです。「マロニー」と検索すると上記のような画像が出てきます。

「マロニー」は現在でこそ食品名として定着していますが、元々はマロニー株式会社の「マロニー」という商品の名前です。

マロニー株式会社の前身は、もやし屋でした。そのため、パッケージのキャラクターである「マロニーちゃん」の頭についている葉は、もやしの葉です。実は、「マロニー」が商品として販売される前から存在しているキャラクターなので、「マロニー」よりも歴史があります。

 

家庭では鍋の時に出てくることが多いかと思いますが、それだけでなく、サラダやスープなど様々な料理に応用ができます。

最近は、ダイエット食品として、パスタやラーメンなどの麺の代わりに食事に取り入れる方が増えています。

「くずきり」をもっと詳しく

「くずきり」の原料は葛粉 (くずこ) です。葛粉は、ほとんどがタンパク質でできています。

くずきりの製造方法は以下の通りです。

  1. 葛粉を水で溶かす
  2. 煮詰める
  3. 平らにする
  4. 冷やす
  5. 細長く切る
葛粉には体を温める効果があります。葛湯(くずゆ)は冬の定番ですよね。葛湯も同じです。

体を温めることで血行を良くすることができる上、発汗・解熱作用があります。また、コレステロールを抑制する効果があり、胃腸に効くので風邪の時は特におすすめです。

これらは、イソフラボンの一種であるダイゼインが含まれているため、得られる効果です。

まとめ

以上、この記事では、「春雨」「ビーフン」「マロニー」「くずきり」の違いについて解説しました。

  • 春雨:原料は、豆・イモ類のデンプン
  • ビーフン:原料は、お米
  • マロニー:原料は、ジャガイモのデンプン
  • くずきり:原料は、葛粉(くずこ)

ちなみに、「春雨」「ビーフン」「マロニー」「くずきり」のカロリーは、ほとんど同じです。どれも低カロリーなので、ダイエットをする人にもオススメの食品です。日替わりで献立に取り入れると、飽きが来なくていいかもしれません。