「運動会」や「体育祭」は、とても楽しい行事の一つですね。学生時代の記憶に残る行事です。誰もが参加したことはあると思いますが、二つの違いを説明できる方は少ないかもしれません。
この記事では、「運動会」と「体育祭」の違いを解説します。
このページの目次
結論:中学までは「運動会」、それ以降は「体育祭」
運動会は、幼稚園や小学校で行われる体育的な行事です。身体を動かすことが目的です。
体育祭は、中学校や高等学校で行われる活動行事です。体育の授業の成果を発揮する場所です。
「運動会」についてもっと詳しく
運動会とは、幼稚園や小学校で行われる体育的な活動行事です。地域が運営をする運動会もあります。運動場で、子供達が運動能力を用いる競技を行います。目的は、身体を動かすことです。
基本的に年に一度行われる行事です。かつては秋に行われることが多かった運動会ですが、今は春の時期が主流です。なぜなら、春は日差しが弱く、熱中症にかかるリスクが少ないからです。
また、春は台風や雨の影響も受けにくいという理由もあります。天候による延期や中止を避けることが目的です。現在、全国の約 3700 の公立小学校のうち、約 66% の運動会が春に開催されています。秋には修学旅行を筆頭に、別の行事が行われます。
運動会は、先生が主体となって行われます。開会式や競技の運営も先生が行います。また、保護者が参加する競技も多くあります。例として、「親子玉入れ」や「親子徒競走」などが挙げられます。お昼のお弁当も、家族と食べることが多いです。
「体育祭」についてもっと詳しく
体育祭とは、中学校や高等学校で行われる活動行事です。開催される目的が運動会とは異なります。体育祭は、生徒が体育の授業の成果を発揮するための行事として定められています。
また、生徒主体も特徴の一つです。生徒による実行委員会が存在する学校が多く、委員会を中心に運営が行われます。行事の時期は、運動会と同様に春の学校が多いです。
定番の「運動会」と「体育祭」
「運動会」や「体育祭」には、定番の競技があります。徒競走やリレーなどの走る競技や、綱引きなどの団体戦が定番です。また、走るときに流れる『天国と地獄』の音楽は、どの学校でも共通するのではないでしょうか。
体育祭では、部活対抗リレーが定番です。部活の格好をしながらリレーを行う学校も多く、盛り上がる競技の一つです。
しかし、けがをしてしまう生徒も多いことが現状です。例えば、組み体操はけがが生じやすい種目です。生徒がバランスを崩し、地上に落下する危険性があります。本番で成功をするために、多くの練習を行いますが、その練習期間でけがをしてしまう生徒もいます。
他にも、騎馬戦はけが人が多く出てしまうことが多いです。騎馬戦は、地上から離れた場所で相手と接触するため危険です。現在では、けがが多い競技を減らす学校も増えています。
進化する「運動会」と「体育祭」
運動会や体育祭は、その学校固有の競技もあります。競技は自由度が高く、個性的なものも多いです。運動会で珍しい競技の例は、バック走リレーです。後ろ向きに走って行うリレーです。小学生以下も分かりやすいルールで、特別な準備も必要ないですが、珍しい競技です。
体育祭で珍しい競技の例は、三輪車リレーです。身体が成長した高校生が、幼児用の三輪車を漕(こ)ぐ様子が盛り上がるそうです。また、学校によっては創作ダンスを披露するところもあります。
最近の体育祭では、自分の組の色に合わせて装飾をする学校が増えています。生徒は色にちなんで髪色を染めたり、装飾品を身につけます。クラス単位で色を統一することで、団結力も上がり、楽しいひとときを過ごせます。このように、体育祭は一大イベントに進化しました。
まとめ
この記事では、「運動会」と「体育祭」の違いを説明しました。
- 運動会:幼稚園、小学校で行われる体育的な行事。目的は身体を動かすこと。
- 体育祭:中学校以上で行われる活動行事。目的は体育の授業の成果を発揮すること。
どちらも盛り上がる、人気の行事であることを説明しました。子供から大人まで楽しめる行事ですね。違いを理解して、さらに理解を深めましょう!