「相殺(そうさい)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「相殺(そうさい)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「相殺」の意味をスッキリ理解!

相殺(そうさい):差し引いて帳消しにすること

「相殺」の意味を詳しく

「相殺」の意味は、「差し引いて帳消しにすること」です。

さらに詳細に意味を分類すると、以下の3つに分けられます。

  1. お金の貸し借りや互いの損得を打ち消しあうこと
  2. 相反するもの同士が影響し合い、効果が差し引かれて無くなること
  3. 相手に対して同種の債権を持っている場合、双方の債権を対等額だけ差し引いて消滅させること

①は双方が対等の価値があるものとして納得している場合に用いられます。

②はデメリットがあることによって、メリットが良いこととして認識されなくなる、もしくはメリットの効果が薄れるなど、対となるものを比較して用いられます。

③は法律上の意味であり、民法第505条に規定があります。

③の具体例
AさんがBさんから200万円を、BさんがAさんから100万円借りているとします。この時、双方の借金100万円を差し引くことで、Aさんの100万円の借金のみが残ります。

このように、同じ額を帳消しにする場合に法律的に用いられます。

「相殺」の使い方

  1. 友人に課題を手伝ってもらったので、ランチを奢ることで相殺した。
  2. トラブルに臨機応変に対応し、先日のミスは相殺された。
  3. 赤字を相殺するほどの利益を出すのは難しいだろう。
  4. 彼の第一印象はよかったが、初デートに遅刻し遅刻したので相殺されてしまった。

①、②の例文は「お金の貸し借りや互いの損得を打ち消しあうこと」の意味で使っています。

③、④の例文は「相反するもの同士が影響し合い、効果が差し引かれて無くなること」の意味で使っています。

「相殺する」「相殺される」という表現で用いられることが多いです。

「相殺」の語源

「相殺」の漢字の意味は、それぞれ以下の通りです。

  • :互いに
  • :そぐ、減らす、差し引く

「殺」の字を「さい」と読むのは中国語が由来です。現代日本語において、「殺」を「さい」と読むのは「相殺」以外に見当たりません。

ただし、「相殺」を「そうさつ」と読む場合があります。「そうさつ」と読むと「殺し合う」という意味になるので注意が必要です。

「相殺」の類義語

「相殺」には以下のような類義語があります。

  • 帳消し:互いに差し引いて、功罪や損得が無くなること
  • 無効にする:効果や効能が無くなること
  • 補填する:不足部分を補い埋めること
  • 取り消す:なかったことにすること
  • 償う:足りないところを満たし、十分な状態にすること
  • 差引:ある数量から他の数量を引くこと

どれも「相殺」の「差し引いて帳消しにする」という意味の類義語です。

「相殺」の対義語

「相殺」には以下のような対義語があります。

  • 相乗:いくつかの要素が累積して働きあい、互いに効果を強め合うこと
  • 掛け合わせる:複数のものを合わせて1つにすること

「相殺」の「無くす」という意味に対して、「効果や力を生み出す」という意味の言葉が対義語として当てはまります。

「相殺」の英語訳

「相殺」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • offset
    (埋めあわせる)
  • cancel out
    (互いに打ち消す)
  • counterbalanced
    (釣り合わせる、平衡させる)

「相殺」の英語訳として代表的なのは、”offset”です。

例文は、以下の通りです。

例文
”We will offset that with with the next payment.”
(私たちはそれを次回の支払いで相殺します。)

まとめ

以上、この記事では「相殺」について解説しました。

読み方相殺(そうさい)
意味差し引いて帳消しにすること
語源「互いに」、「そぐ」という意味の漢字から
類義語帳消し、無効にする、補填するなど
対義語相乗、掛け合わせるなど
英語訳offset(埋めあわせる)、cancel out(互いに打ち消す)など

「相殺」は法律的な意味も持ち、馴染みのない言葉と思われがちですが、日常的に使うことのできる場面も多くあります。ぜひ「相殺」の意味を理解して、役立てましょう。