故事成語「創業は易く守成は難し」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「創業は易く守成は難し(そうぎょうはやすくしゅせいはかたし)」です。

意味や使い方、由来、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「創業は易く守成は難し」の意味をスッキリ理解!

創業は易く守成は難し(そうぎょうはやすくしゅせいはかたし):新しく事業を興すことより、その事業を守り続けていくことのほうが難しい

「創業は易く守成は難し」の意味を詳しく

「創業は易く守成は難し」とは、「何事であっても、物事を新しく始めることは容易だが、すでに出来上がっている事を引き継いで、衰えないように守っていくことは難しい」という意味の故事成語です。

 

「創業」とは、「事業を新しく始めること」「会社を立ち上げること」という意味です。

「守成」とは、「創業のあとをひきついで、事業を守りかためること」という意味です。

「創業は易く守勢は難し」と書くのは誤りです。

ちなみに、「守勢」とは「敵の攻撃を防ぎ守る態勢」という意味です。

「守成」とニュアンスが似ているので、間違えやすいです。気を付けましょう。

 

物事を始めるときには、強い情熱を持って取り組むので、事業を始めることは比較的簡単に出来ます。

しかし、一度創業してしまうと、最初に持っていた情熱を持ち続けることはとても難しいです。

そのため、次第に気がゆるんでしまい事業を守り続けることは難しいのです。

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「創業は易く守成は難し」の使い方

  1. 創業は易く守成は難しというように、二代目になった途端経営難名なることが多い
  2. 彼は親の会社を継いだが、創業は易く守成は難しというように大変らしい
  3. 創業は易く守成は難しと言うのに、二代目の彼が会社を大きくしたのは素晴らしい

「創業は易く守成は難し」の由来

「創業は易く守成は難し」の出典は、『貞観政要』という中国の古書です。

 

唐の支配者である太宗が、二人の部下に次のように尋ねました。

「国を造る『創業』と、できあがった国を守っていく『守成』では、どちらの方が難しいのか」
 
最初に房玄齢が答えます。房玄齢は、太宗と一緒に唐の国を建国した人物です。

「事業や建国の最初は見通しも立たず手さぐり状態で、群雄が並び起こります。多くの敵と力で争って、ようやく屈伏させて臣下とすることができるものです。『創業』のほうがむずかしいでしょう」

 

すると、次に魏徴が答えます。

「昔から、たくさんの帝王が出現しましたが、苦労して天下を得ても、そのあとには気が緩んで国を失った者ばかりです。『守成』のほうがむずかしいと思います」

太宗は次のように答えます。

 

「房玄齢は、私とともに天下を取り、九死に一生どころか百死に一生という危難を乗り越えてきた。そのため『創業』の困難さを身に染みてわかっている。

魏徴は、私とともに天下の安定に当たり、常に驕りの心が富貴から発生し、禍いや乱がそうした驕りによる油断から生ずることを恐れている。だから、『守成』のむずかしさを深く理解している。

しかし、『創業』の困難はもうすでに過去のものである。それに対して『守成』は今現在の問題である。

だから、これからは『守成』の問題について諸君とともに努力してゆこうと思う」

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「創業は易く守成は難し」の英語訳

「創業は易く守成は難し」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • one hath more ado to preserve than to get.
    (獲得するよりも保持するために骨を折るものだ)

まとめ

以上、この記事では「創業は易く守成は難し」について解説しました。

読み方創業は易く守成は難し(そうぎょうはやすくしゅせいはかたし)
意味新しく事業を興すことより、その事業を守り続けていくことのほうが難しい
由来『貞観政要』という中国の古書から
英語訳one hath more ado to preserve than to get.
(獲得するよりも保持するために骨を折るものだ)

「創業は易く守成は難し」という故事成語は、日常生活の中でも耳にする機会があるでしょう。

由来になった中国のエピソードには、教訓になることが多いです。

この故事成語も使いこなせるようになりましょう。

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