「それ以上いけない」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

「それ以上いけない」とは「制止させるためのフレーズ」です。

ネット上でよく見かけるけれど、元ネタを知らない人も多いのではないでしょうか。

どんな時に使うのか気になりますよね。

そこで、この記事では「それ以上いけない」の意味や使い方を詳しく解説します。

「それ以上いけない」の意味

それ以上いじょういけない

制止させるためのフレーズ

「それ以上いけない」は、相手の行動を止めるためのフレーズです。

主にネット上で使われるネットスラングです。

「それ以上いけない」の表記

「それ以上いけない」は、「それ以上はいけない」に表記が揺れることがあります。

ただし、元ネタの表記は「それ以上いけない」です。

「それ以上いけない」の元ネタ

「それ以上いけない」の元ネタは、漫画『孤独のグルメ』に登場する台詞です

『孤独のグルメ』は、個人で輸入雑貨店を営む主人公・井之頭五郎(いのがしら ごろう)が食事をする場面を描く漫画です。

第12話『東京都板橋区大山町のハンバーグ・ランチ』に、以下のようなエピソードがあります。

ある日のランチタイム、五郎は洋食屋に入ります。

その店の店主は、五郎や他の客がいるにも関わらず、外国人留学生らしい店員の男性を何度も叱りつけていました。

静かにご飯を食べたい五郎は、お金を机に叩きつけて店主にこう言います。

五郎
人がいるところで怒らなくてもいいでしょう。ご飯が喉を通らない

すると店主は五郎に、「ここは俺の店だ。金はいらないから出ていけ」と言います。

店主に小突かれた五郎は、一瞬の隙をついて店主に関節技をかけます。

強く腕をひねられた店主が「痛い…折れる〜」と叫ぶと、一連の流れを見ていた外国人留学生が五郎を止めます。

留学生
あ…やめて!
それ以上いけない
五郎
……

その後、五郎は店を出て、外国人留学生の目を思い出して心の中でこう呟きます。

五郎
(…あいつ…あの目
あーいかんなあ…こんな…いかんいかん)

この台詞の一部である「それ以上いけない」が、滑らかではない日本語でありながら、五郎の行動を制止したため、読者の印象に強く残りました。

その後、ネットスラングとして定着しました。

洋食屋は実在するが店主はフィクション

『孤独のグルメ』に登場する店は、全て実在の店をモデルにして描かれています。

しかし、内容はフィクションであるため、漫画に登場するような店主はいません。

モデルとなった店に行く場合は、迷惑行為をしないように注意しましょう。

「アームロック」とは

元ネタになった場面で、五郎が店主にかけた関節技は「アームロック」と呼ばれます。

相手の腕をひねったり、伸ばしたりすることで腕の動きを封じる技です。

↑アームロック
[出典:– INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-]

柔道に、アームロックの一種である「腕緘(うでがらみ)」という技があります。

五郎は高校生の頃まで、祖父に古武術(こぶじゅつ)と呼ばれる日本の伝統的な戦闘術を叩き込まれていたため、アームロックなどの関節技を使用できます。

五郎の心情

元ネタとなった場面で、五郎は店を出た後、外国人留学生の目を思い出します。

ファンの間では、その時の五郎の心情はどんなものだったのか意見が交わされてきました。

一部のファンの考察では、以下のようなものもありました。

ファンの考察
  • せっかく助けてやったのにあの目はなんだ
  • 涙目になっていたな
  • まつ毛が長かったな
  • かわいいつぶらな瞳だったな

しかし、同じ場面がドラマCDになったことで、五郎の台詞が追加され、五郎の心情が明らかになりました。

ドラマCD
五郎
なんであんなに悲しそうな目をするんだ

つまり、五郎は外国人留学生の目があまりにも悲しそうだったため、彼の目を思い出していたのです。

「それ以上いけない」の使い方

「それ以上いけない」は、以下のように使います。

  1. ツッコミとして使う
  2. タグとして使う
  3. AAとして使う

それぞれ例文と一緒に見ていきましょう。

使い方①ツッコミ

「それ以上いけない」は、主に以下のようなツッコミをしたくなる場面で使います。

  • 作品の中で、キャラクターが見ている人を意識しているような言動をする場面
    例:漫画のキャラクターが「読者の皆さんへ」などと呼びかける
  • 今にも死にそうな人に対してさらに攻撃している場面
  • 犯罪行為をしている場面

以下のように、会話でも使います。

例文
A
これ、UFOキャッチャーでとったの?
B
うん。20回以上挑戦してやっと取れたよ
A
普通に買ったらいくらなんだろう
B
それ以上いけない

上記の例文では、自分にとって都合の悪いことを制止するために使っています。

使い方②タグ

「それ以上いけない」は、イラスト投稿サイト「pixiv」でタグとして使うこともあります

イラスト投稿サイト「pixiv」では、イラストや漫画などの作品を見たユーザーが、その作品を表す言葉を「タグ」として設定することができます。

「それ以上いけない」は、以下のような作品につけられます。

  • 『孤独のグルメ』に関する作品
  • 『孤独のグルメ』と関係ないが、関節技をかけている作品

「それ以上いけない」のタグがついたイラストは、こちらから見ることができます。

使い方③AA

「それ以上いけない」は、AA(アスキーアート)として使うこともあります

AAとは、コンピュータ上の文字列だけで図などを表現する手法です。

以下が「それ以上いけない」のAAです。

関連:『孤独のグルメ』が元ネタの語

「それ以上いけない」と同じく、漫画『孤独のグルメ』を元ネタとする語には以下のようなものがあります。

「それ以上いけない」のまとめ

以上、この記事では「それ以上いけない」について解説しました。

読み方それ以上(いじょう)いけない
意味制止させるためのフレーズ
元ネタ漫画『孤独のグルメ』12話の台詞
『孤独のグルメ』が元ネタの語がああああ
こういうのでいいんだよ

漫画『孤独のグルメ』が元ネタのネットスラングはたくさんあります。

漫画の内容はフィクションですので、店主に関節技をかけずに静かに食べられると良いですね。

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間山智賀
間山智賀
自称、誤字キラー。 Web記事でも誤字脱字を見逃しません。言葉が大好きです。 大学では言葉遊びについて研究していました。マイブームは日本語ラップを聴くこと。