「尊厳(そんげん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「尊厳(そんげん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「尊厳」の意味をスッキリ理解!

 尊厳(そんげん):厳かで気品高く、尊いこと

「尊厳」の意味を詳しく

「尊厳」とは、尊く礼式にかなっており、犯しがたいことを表す言葉です。しかし、「尊厳」は、大きな概念の広がりを持つことから、その言葉が用いられる場面によってさまざまな意味に説明されます。

たとえば、人に対しては「気高いさま」という意味で使われますが、法律などに使う場合には「犯すことのできない権威」という意味で使われます。

また、「尊厳」はやや格式ばった言葉であるため、日常会話ではあまり使われません。日常会話のなかでは、「品格がある」や「尊重する」などのように言い換えるといいでしょう。

「尊厳」の使い方

  1. 個人の尊厳を守ることは、社会生活を送る上で重要だ。
  2. 一部の国では尊厳死が認められている。
  3. 裁判官が法を破るのは、法の尊厳を傷つける行為だ。

全ての例文で、「尊く犯しがたい」という意味が共通しています。

①の例文では、「尊厳」が人に対して使われています。「人間の尊厳」とは、「その人が人として生き、存在していることをかけがえのない価値として大切にすること」を表します。こうした考え方は、日本だけでなく世界で広く尊重されています。

②は、一部の国で、「個人が自らの意思で死を迎えることを尊重している」という意味の例文です。

「尊厳死」とは

現在の医療技術では回復が見込めない病気を患っている人などが、延命治療を断り、自らの意思で死を迎えることです。

また、薬物を投与するなどして人為的に死を迎えるように処置を行う「安楽死」に対して、「尊厳死」はそのような処置を行いません。患者自らの意思が尊重されず、個人の尊厳が損なわれることを避けるという意味で対比して用いられることがあります。

③の例文は「尊厳」が法に対して使われています。「尊厳」は「人間」の他に、生命や法律、学問などに対してよく使われます。

また「法の尊厳」とは、法が犯すことのできない権威を持っていることを示す表現です。たとえば、とりわけ法律を遵守しなければならない弁護士や裁判官などが、法を悪用した場合に、「法の尊厳を傷つける行為だ」という表現を使います。

また「尊厳」には以下のような、よく使うフレーズがあります。

「尊厳」を用いたよく使うフレーズ
  • 生命の尊厳
  • 尊厳を重んじる
  • 尊厳を保つ
  • 尊厳に反する
  • 尊厳を失う

上記のようなフレーズはよく使うため、覚えておくといいでしょう。

「尊厳」の類義語

「尊厳」には以下のような類義語があります。

  • 尊重:尊いものとして重んじること
  • 威厳:堂々として厳かな様子
  • 権威:万人に認められるような価値
  • 品格:優れた気品

全ての類義語に、「尊いもの」というようなニュアンスが共通しています。

また「品格」は「品格のある行動」のように、対象が持つ特性を表す言葉として用いられます。一方、「尊厳」は品格の意味を含めた倫理的な概念であるという違いがあります。

「尊厳」の英語訳

「尊厳」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • being
    (個人の尊厳)

“being” は厳密には「尊厳」の意味はありません。しかし、「尊厳」の英訳として “being” を使うことは多いため、この機会に確認してみてください。

まとめ

以上、この記事では「尊厳」について解説しました。

読み方尊厳(そんげん)
意味厳かで気品高く、尊いこと
類義語尊重、尊厳、権威、品格
英語訳being(個人の尊厳)

「尊厳」の意味は、使う状況によって変わります。また「尊厳」は日常会話ではあまり使われない言葉ですが、この機会にしっかり意味や使い方について確認してみてください。