「存亡(そんぼう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「存亡(そんぼう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳について分かりやすく解説します。

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「存亡」の意味をスッキリ理解!

存亡(そんぼう):存続するか滅亡するかということ

「存亡」の意味を詳しく

存亡は、国家などが存続するか消滅してしまうかということを表す熟語です。

存亡の「存」は「存在」を表し、「亡」は「滅亡」を表します。

 

平成28年度に文化庁が行なった「国語に関する世論調査」で、「存亡の危機」を使わず「存亡の機」を使うと答えた人が、全体の6.6%に留まった、という結果が出ています。

それほど「存亡の危機」は一般化していますが、この使い方は誤用です。正しくは、「存亡の機」または「存亡の秋(とき)」です。

なお、「秋」を「あき」と読むのは間違いですが、「秋」の代わりに「時」を使用するのは間違いではありません。

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「存亡」の使い方

  1. 自然災害と度重なる暴動が起こり、国家存亡の機に立たされていると言っても過言ではない。
  2. その会社は経営が危うく、存亡の機に迫っている。
  3. そのプロジェクトは、まさに我々の存亡に関わることだから、慎重に検討しなければならない。

上記の例文のように、「存亡」はある集団などの命運に関わる場面でよく使用されます。

①や②のような、「存亡の機」という形で使われることがかなり多いですが、③の例文のように、「存亡の機」という形以外の表現をすることもできます。

①や②の例文ではそれぞれ、「国家」や「会社」がなんらかの原因により存続が不可能になりかねない状況にあることが表現されています。

また、③の例文のように、「存続」と「滅亡」の確率が五分五分のときにも使用できます。

「存亡」の類義語

存亡には以下のような類義語があります。

  • 盛衰:ものごとが盛んになったり衰えたりすること
  • 栄枯:ものごとが栄えることと衰えること
  • 興亡:ものごとが興る(おこる)ことと滅びること
  • 命運:存続に関わる重要な運命
「盛衰」「栄枯」「興亡」はどれも、「栄える」「興る(おこる)」といった意味を持つ言葉と、それに対立する「衰える」「滅びる」という意味を持つ言葉が組み合わさった言葉です。

「興亡」は、そもそも発生する、始まるといったことと完全に滅びる、終わるといったことを組み合わせた言葉であるため、「盛衰」「栄枯」よりもより振れ幅が大きくなります。

どれも「存亡」と同じ構造を持つ言葉であるため、これらは微妙なニュアンスの違いにより使い分けるとよいでしょう。

一方、単にものごとの未来の運命について表現したい場合は、少しニュアンスが変わりますが、「命運」という言葉で言い換えることもできます。

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「存亡」の英語訳

存亡を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • life or death
    (生死に関わる)
  • existence
    (存在)
  • fate
    (運命)
「存亡の機」というニュアンスで使用したい場合は”life or death”または”life and death”を使いましょう。”or”の場合と”and”の場合に違いはないので、好みの表現を選んで構いません。

「存亡」の「存在」という意味に重きを置く場合は”existence”を使用します。

また、「命運」に近い意味を表現したい場合は”fate”が適切です。

誤用ではありますが、「存亡の危機」に近い意味で表現したい場合は”a crisis threatening the survival(存亡の危機)”というフレーズを使うとよいでしょう。

まとめ

以上、この記事では「存亡」について解説しました。

読み方存亡(そんぼう)
意味存続するか滅亡するかということ
類義語盛衰、栄枯、興亡など
英語訳life or death(生死に関わる)

誤用の方が一般的になってしまった「存亡の機」ですが、人によっては「存亡の危機」に違和感を覚えるため、正しい使い方で表現していけるといいですね。

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